2013年05月24日(金)
ダケ土作り [季節の作業]
この作業もあまり参考にならないかもしれませんが紹介します。
敷地の片隅にストックしている土がある。
今まで使っていた、「土佐白根土」が近くで手に入らなくなってから、その代用品としてダケ土を自家生産している。
土佐白根土の製造元まで買いに行けば良いだが、ここからだと2時間かかる。
そんな折り、蘭舎の整地時にこの土が大量に出てきた。
拡大すると、
土自体は「褐色森林土」に分類されると思うが、その中でも粘土質が多い。おそらく河川沿いで山から流れてきた土と粘土が混ざって層となった物だと考えられる。
素手でも崩せるくらいの堅さで、この木槌で簡単に細かくすることができる。
篩代わりのエキスパンドメタルにすべて通す。
最終的に4mmの篩で微塵をかるく除去する。
一回の配合にミカンコンテナ2杯分を作っている。
配合の4割がこのダケ土となる。
ダケの表面はきな粉をまぶしたようだ。
(この粉が配合したとき大切な役割を果たす)
Posted by woods at 2013年05月24日(金) 17時46分
コメント
西太郎 さん
粉は程度の問題だと思いますが、礫に自然に付着している物を洗ってまでわざわざ除ける必要は無いですね。余分な微塵は潅水で流れ出してしまいます。それに私も植え付け時には5mm目の篩いで振るっています。
satoさん
粒を大きくする必要性はかつてはあったかもしれません。最近は栽培方法も代わってきているし、夏場の猛暑など気候の変動も大きいので現状に合わなくなっているかもしれません。
私は「蘭土の三相分布、固相、液相、気相の割合を以前よりも粒を小さくして固相を多くする」ほうが現在の気象や栽培管理に合っているのでは無いかと考えています。(参考=http://www.hiryou.hokuren.or.jp/qa/q01_07_01.html)
夏場の高温時、粒が大きくて水はけの良い結果的に気相の多くなる土では根圏微生物の活動が過活発化し根を痛めているようです。また傷んでいなくても根皮が茶黒くなっている場合も多く、それが即だめだと言うことは無いですが、一端悪い菌が定着するといつまでも回復しない気がします。
woodsさん、倶楽部の皆さんこんにちは
私も用土の微塵(土の粉)は、篩で振って捨て、植え替え後も微塵が抜け出るよう時間をかけて水をやっていました。それに根詰りをしない様、用土は5種(硬質鹿沼土・薩摩土・ボラ土・赤玉土・薩摩軽石)を混合して中サイズのみを使っています。化粧土は振って残った小さいものを使っています。奥が深いですね!
おはようございます。
保水力、保肥力・・わかります。
礫粒子の中の孔隙で十分だと思っていました。
粉となると礫の周りにへばりつき通気性や排水性が悪くなると考えていました。隙間が大きすぎると湿乾が極端になると考え最近は細粒土を多めに配合していました。
「粉」の認識が甘かったです。
これまでの草花や野菜での鉢栽培では水はけを悪化させる。との認識でした。
農業人としてお恥ずかしい・・。
詳しく説明するとなると大変なのですが・・・
結論から言うと、これがなくなると保水性と保肥力が悪くなると言うことです。水で綺麗に洗い流しても電気的にくっついている分は残っているので極端には変わらないですが、微妙なところで生育に影響すると思います。
土には目に見えない「孔隙(すき間)」が沢山あり特に小さなすき間の「毛管孔隙」が保水性を司っています。また土は礫→砂→シルト→粘土と粒子が小さくなるほど保水性が高まり保肥力を示すCECも粘土で一番高くなります。
それと粘土には静菌作用が高いものがあることから、自分はできる限りダケ土の微塵は残したいと考えています。他にも微量要素の供給源等としても大切かもしれません。
寒蘭の栽培で土の種類は皆関心を示しますが、粒の大きさを気にとめる人は少ないですね。
≪ダケの表面はきな粉をまぶしたようだ。
(この粉が配合したとき大切な役割を果たす)≫について詳しく教えてください。
いまさらですが、粉はできるだけ避けていました。
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