2017年07月14日(金)
夏芽? [寒蘭の勧め(旧)]
今年はこんな芽が多い。株元の小さな芽。
7月になって伸びてくるので夏芽と言って良いかもしれない。
成長した秋芽に付いた芽。
今年は芽が早いとか遅いとか色々言っている人があったが、寒蘭の葉芽は何を基準に伸びてくるのだろうか? 少し考えてみた。
やはり温度だろう!昔から電気を入れるといって加温していた栽培方法では最低温度を18℃くらいにしていた。これにより2〜3ヶ月後には新芽が土を切って出てきた。
余談だが、超ベテランの〇氏だが、本部の芽会前に「自分の蘭は一行に芽が伸びてこない」(どうしたことかと思っている様子だった)と言われた。
4月の中頃から換気窓を夜は開け放しにしているのも聞いたが、まだまだ夜温が低い頃で自分は夜は閉めているのに良いのかなと思った。
上の表は四万十市中村の昨年9月−12月と今年4月−7月のアメダスデータ。半旬別の気温をまとめている。
自分がよく秋芽と言っていたのは昨年の内に葉芽として成長しはじめた芽という意味であり、決して秋の内に土を切って伸びていた芽というだけではない。
花が終わって冬の間に植え替えしているとバルブの元に新芽が膨らんでいるのに気がつく。これも秋芽だ。
何らかの影響で葉芽として成長し始めるのは、最低で15℃、平均で20℃以上の温度があるときではないだろうか?
秋は10月中下旬以前。春は5月下旬以降だ。
秋はそれまでに親バルブが仕上がると葉芽が生長し始める。
冬の間寒いと休眠するが、根と同じで最低温度が5℃以上あれば成長を続ける。そのため私の蘭舎でも年を越してすぐから新芽が土を切って見えてくるものがある。
春はどうしても気温が上がる5月中旬以降になるだろう。それが春芽だ。
夏芽は秋芽が生長しバルブが充実した後、暑くならないうちに付いた芽だ。
今年の蘭は秋芽が多かった。そのため春先の芽の伸びは早かったが、自分の管理では春芽も人よりは早い。
ずっと保温している人と、昼間の換気のまま夜も窓を閉めないでいる人とは芽の出は違って当たり前なのだろう。
Posted by woods at 2017年07月14日(金) 22時27分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 1 )
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