2013年06月01日(土)
雑種第一代 その2 [雑記]
西谷種を交配親としたときの第一代の特徴は、
花粉親を西谷種としなくても種子親とした場合はほとんどに刷毛の芽が出現するが、種子親に普通種を使った場合は全く出現しないようである。これは明確な遺伝特性のようだ。なお、当然だが雑種二代以降では違った現れ方をする。
左の写真は平成4年発行会誌第20号の129及び130ページ。
遠藤武雄氏の「カンラン人工交配から開花まで」の第一報で、西谷物の雑種第一代の新芽の状況だ。作場が奈良県なのでこちらとは条件が違うがそれぞれの交配で見事な新芽を付けている。
これも西谷物の雑種第一代と思われる。私の蘭舎で比較的古い蘭で刷毛となる物がそれだと考えられるが、はっきりはしない。ただ、自分の蘭をいろいろ見ている中で、「風月」はどう考えても西谷物の雑種一代の蘭と言えるのではないかと思うようになった。なぜならその坪採りの兄弟木を種子親とした苗に西谷の特長を持った蘭が現れたからだ。
Posted by woods at 2013年06月01日(土) 06時27分
トラックバック
トラックバックURL
http://www.tosaran.com/ablog/tb.php?ID=1279