2013年06月02日(日)
雑種第二代 [雑記]
先にも紹介したこれら二つの蘭は西谷蘭の雑種第二代と考えられる(平成11年に「風月」の坪採りの桃紅花を種子親とした種を播いた場所に生えていたものだ)。
種子親の桃紅花は(すでに手元には無いが)、新芽の葉元は緑が抜けて白くなっていたものの西谷の特長はほとんど無く、当時はまったく西谷の雑種一代と考えたことは無かった。
その桃紅花は叔父に貰ったもので、そのとき一緒に採った「風月」は義父の種まきかもしれないと言っていた。
叔父の義父は地元では有名な古参の蘭づくりで、昭和の初めから蘭を作っていた。その当時人工交配をしていたか定かで無いが、当時の人は当然のように蘭舎で実った種は近くの山に播いていた。(早くから大君など古い西谷物を持っていた)
その桃紅花は風月とは葉姿も花も全く違っていたが、採取した状況から兄弟木には間違いないようだ。
この苗の花粉親に何を使ったか記憶に無いが、西谷遺伝子を持った蘭を種子親としているので西谷同様の刷毛が出たのではないだろうか。
なお、この坪では何十本も採ったが刷毛はこれだけだ。
(左の画像は上の株)
Posted by woods at 2013年06月02日(日) 07時15分
コメント
sato さん おはようございます。
当然、環境で芸の出方は代わってくると思います。
かつての無名西谷物の多くは私の蘭舎では刷毛にならなかったです。山で刷毛ていたのに蘭舎では刷毛なくなったということもよく聞きます。
買ってよく失敗したのが、山では黄葉だったが(その時点で買った)、何年か作っているとただの刷毛物だったことが良くありました。蘭を見た目で判断するのは難しいですね。
woodsさん、倶楽部の皆さんこんばんは
日向産の静素にも葉先に刷毛ではないですが、柄が出るものがあります。私の持っている静素には出ていませんが、冬場に加温すると出やすいと聞きました。また俗にいう”羅紗チャボ”などは加温すると、羅紗が出ないと聞きました。個体にもよるでしょうが、栽培環境の違いで同種でも違った物になっている事もあるんじゃないでしょうか?
トラックバック
トラックバックURL
http://www.tosaran.com/ablog/tb.php?ID=1280