2013年06月03日(月)
これも第二代か? [雑記]
自分は交換会で新坪の苗の出物があればよく買っていた。
最初から刷毛物だとわかる蘭も少なくなかったが、新芽が出て始めて刷毛物だとわかった蘭も多い。
これは東の苗だが、2つ寄せ植えしていたら1つに西谷芽が出てきた(同時に入れた他の苗には出ていない)。
こちらは地元産だが今まで刷毛物が出たと聞いたことの無い山の苗で、寄せ植えの一つが綺麗な西谷芽だ。
こちらは同じ坪採りで、1本だけ刷毛の芽が出た。
なぜ、西谷蘭の第二代か?となるかだが。
当然のことだが第一代で両親が西谷種であれば遺伝子は100%西谷種であり、片親だけが西谷種なら50%となる。
花粉親を西谷種として種子親を普通種とした場合の雑種第一代は見た目の西谷種としての特徴は無くても西谷の遺伝子を1/2持つこととなる。それに普通種をかけた場合もか、同じく花粉親を西谷種とした蘭をかけた場合だけかわからないが、それらの雑種二代(すでに第三代になっているかもしれないが)に西谷種の特徴である刷毛芽が発現しているのではないだろうか。
確率的には低く、10本に一本20本に一本あるいは数十本に一本という感じで山採りされているのではないだろうか。
意識して播種した当人で無い限り、山で刷毛物を引いてはじめて「西谷を祖先とする蘭の種まき」だとわかるはずだ。刷毛てなければ山撒きだとわからない(当然開花して花が親の特徴を持っていると播種物だと推測はできる。しかし実際のところは親に似ない蘭ばかりが多い。先祖返りが多く雑が咲くと自然種だと思ってしまうのが普通である)
Posted by woods at 2013年06月03日(月) 06時46分
コメント
focke さん 種まきは否定しようがないです。先人がそれを続けてきたからこそ今の趣味の世界があるのです。
愛蘭者の方で否定する人はいないと思いますが、山播きがいろんな問題を抱えているのも事実です。トラブルは起こしたくないですね。
sato さん
人工交配かどうかは別にして交配種子の山播きは半世紀以上前から行われていたもので、はたして固有種がどれだけ残っているか疑問です(高知県の場合)。寒蘭は雑種であるからこそここまで趣味の世界が広がったものだと思います。
山播きはいろんな弊害があるのも事実で、国立公園や国有林では入山を禁止するなどの対策はできると思います。個人の土地なら今更ルールを決めてもどうしようもない所まで来ています(交配そのものの議論になり収拾が付かないです。瓶苗は良いが山苗はいけないと言う話はできないです。)
大きな問題となるのはマナーではないでしょうか。払超しや大物川等の有名坪では「採取できなかった腹いせに、雑蘭の種を播いて帰ってきた」と言う話が嘘かホントか噂話になっています。今まで無かった刷毛物が採れたり、産地の花とは似ても似つかない花が咲いたりしています。人が楽しみにしている産地へ、または他人の土地へ悪意を持って種を播くのは趣味者としていかがなものかと思います。
それと親を明確にすることは寒蘭の場合、技術的に不可能だと思います。なぜなら播種から開花までに、さらには命名までには長い年月がかかります。山播きの場合、山に種を播いた人、それを採取した人あるいは開花させた人と世代が代わってしまうことがほとんどだからです。
先に紹介した山に蘭を還す運動の主要メンバーの多くの方はすでに亡くなられていますが、その人たちの山播き坪に今では多くの人が蘭採りに行っています。それが現実です。
woodsさん、satoさん、こんばんは。
山に開花株が無いに等しいような現在では、先人たちの営みを引き継いで多くの人が、色々な交配で種蒔きをしていく必要があると思います。(satoさんにおこられるかな。)
雛壇に登る蘭は、そう簡単には生まれないでしょうから、寒蘭界の将来のために山蒔きは歓迎です。
woodsさん、倶楽部の皆さんこんばんは
寒蘭の山採りが禁止される所が増え、新花の登録も年々少なってきています。そういう意味では人工交配での新花の作取は理解できるのですが、固有種を前提に自然破壊に注意し、親を明確にする等のルールが必要ですね。
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