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2023年12月28日(木)

冬支度 [最近の蘭舎]

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今日は冬の管理について語りたいと思います。
まだ花はそのままなので整理をしたかったが、先に冬支度してからゆっくりすることにした。

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私のやり方はいつもの通りだが、今までの遅れを少しでも挽回しようと採光を徹底していくことにした。

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蘭棚にのはのは蘭棚の中に柱が4本有るので、その間に2.3m幅のノーポリを何枚か這わして洗濯ばさみや押しピンで留めていくというやり方。

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この作業は元気なときなら午前中の2,3時間で済んでいたが、今日は9時にはじめて完成したのが3時半になった。休みながらでしかできない。無理はしないように明日に続いても良いくらいに考えていたが、やはり最後までしたかった。

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まだ蘭舎が小さく、屋根材もタキロンの波板だった頃、この時期は遮光資材を全て取り外していた。一年の内冬至を過ぎた頃から1ヶ月ほど遮光は無かった。1ヶ月ほど高遮光がいらない時期だった。

昔話になるが30歳を過ぎたとき、西谷の寒蘭で有名な宿毛市の事務所に赴任し、本来の業務以外にサイドビジネスでやっている農家の寒蘭栽培の相談を多く受けるようになった。相談の多くが病気や施肥過剰で生育不良を起こしたり枯れてしまったりした物だった。現場を見ると農家それぞれ環境が大きく異なっていた。自分が担当していたハウスミカンなんかはビニールハウスで病気対策や施肥技術等多くが農家で大きく異なることはなかった。指導が充実していたこともあったが、その一助としてJAや経済連そして普及所が作成した「栽培歴」を参考に農家が栽培していたからだ。
寒蘭作りでは全然違うのだ。皆バラバラなのだ。その中で特に遮光(採光)の違いに絶句した。あまりにも暗い蘭舎が多かった。名人と言われる人は遮光をこまめにして肝心なときはかなり採光していた。手抜きで一年中暗い蘭舎の人は枯れる蘭も多かった。こんな環境で寒蘭が育つのかよと!肥料や病気以前の問題だった。寒蘭も植物であり光合成をして生きている。一番大事なのは適切な採光だと、その当初から自分は思っていたからだ。
そんななかで、自分は寒蘭の栽培歴を作ってみたいと思うようになった。まず自分で寒蘭を作らないといけない。いろいろと栽培の参考になることを調べた。そして寒蘭作りにのめり込むようになった。これが自分が寒蘭にのめり込むようになった経緯だ(最初は好きではじめたわけではない)。そのころから照度計を使って、照度計データに基づいて遮光をするようになった。基準となった照度についてはまた別の場面で話したい。

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1時30分過ぎ。
まだサイドは空いているが8割型貼り終えた段階で照度を測ってみた。
ノーポリだけの蘭棚内。水平面は8千くらいだが太陽に向けると2万を超えている。
寒い冬ならこれくらいなら問題ない。タキロンの波板下ではこんな物だったと思う。この第一蘭舎のポリカの波板も汚れが目立ってきて以前のように明かる過ぎることもなくなっている。

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ただ暖かい年末年始になりそうなので、一枚遮光をすることにした。

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使ったのは25−30遮光のクールホワイト。
この時期に使ったのは久し振りだ。
本来ならこまめに遮光資材を変更しないといけなかったが、段々とスボらになって先にしていた、60%遮光で2月頃まで置くことが多くなっていた。

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蘭棚の外、南の端は朝日を取り込みたいので取りあえず未設置。

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2時30分過ぎ温度を見てみた。
冷蔵庫の上は23℃。蘭棚内は21℃。まだサイドは閉めていない状態。

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時間は3時30分過ぎ。
日も陰ってきて暗くなり始めた。

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サイドも処理して密閉状態になった。

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出は入口も塞がった。

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最後に電気ストーブをセットして完成。

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細かな箇所を補強していかないといけないが、なんとか今日中に完成したという感じだ。

本部展で
上位入賞を狙っていた頃はこまめな遮光管理をしていたと思う。力が入っていたからだ。それが段々と手抜きになっていた。
採光が十分であれば、そして最低気温5℃以上(根拠はないが休眠しない気がする)なら寒蘭は光合成を続けて成長する。特にバルブが張る。根もしではあるが伸長し続ける。根が休眠せずに生長しているなら、その中にいる栄養満タンな蘭菌根菌を増やしていく。貯蔵性のある栄養で満たされた菌根菌は後々の花を大きく育てるのだ。それとボックス栽培(蘭棚をフィルムで囲う)は、知らず知らずのうちに有効な飽差値内に寒蘭を留めていた。フィルム無しよりもずっと寒蘭が光合成をしている時間が長ったのだ。自分は飽差値は気にしていなかったが技術として光合成を少しでも長くさせようと努力していた。

Posted by woods at 2023年12月28日(木) 17時12分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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