new Woodynote

    Woods@管理人のブログです。

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2017年02月01日(水)

今回の配合 [寒蘭の勧め]

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

今回は配合を少し代えてみた。
硬質鹿沼を2袋から4袋に増やしゼオライトも20Kgに戻した。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

ダケ土は西土佐の竹内山からもらってきたもの。
土嚢袋に6袋。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

これを細かく砕き、その後篩を通して選別。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

ざっとエクスパンドメタル(二枚重ね)に通し、その後大中小に分けている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

これを大中小に分ける。
(微塵を除去すれば分ける必要は無いが、量を把握するため区分している。)

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

作業台の上にそれぞれの土をサンドイッチ状に重ね、混ぜている。

配合を代えたのは

全体的に鉢が小さくなってきたことに起因し夏場の高温対策に理由がある。保水力を少しでもアップしたく全体を小粒化することで液相を増やした。ゼオライトは入れすぎかと前回半量としたが、小粒化と保肥力アップのため元に戻した。

Posted by woods at 2017年02月01日(水) 08時34分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2016年11月04日(金)

色の悪い原因 [寒蘭の勧め]

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

今日はこんな写真撮ってみました。

桃紅花の花弁画像です。
右は花弁の表面を拡大して見たところです。濃い赤いところと薄くピンクぽっいところが混ざっています。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

こちらは上の画像の左端を輪切りにしたところです。

赤いのは花弁裏表どちらにもありますが、中央部には見えていません。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

上のカ所をさらに拡大した画像。

赤い細胞と透明な細胞さらに緑ぽい細胞が混在しています。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

こちらはサラサの花弁。
色素の濃いところ薄いところが筋状になっている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

上の拡大。

細かく説明しなくても今年の色の良くない原因がわかると思います。
花弁に葉緑素があると色が悪くなります。

Posted by woods at 2016年11月04日(金) 21時24分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 4 )

2016年10月19日(水)

頂花の方向修正 [寒蘭の勧め]

画像(193x290)

9月に花配りの方法を紹介しました。http://www.tosaran.com/ablog5/tb.php?ID=610

頂花の処理の仕方が抜かっていましたので参考までに。

画像(193x290)・拡大画像(801x1200)

この株は蕾を螺旋状に配ると第1花を正面にしたとき、頂花が右を向いてしまった。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

修正の方法は色々あると思うが、

私は針金の先端を曲げてそれに蕾を沿わすことで修正している。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

簡単な方法だ。
針金が細いので簡単に曲げられ頂花の方向を決められる。

画像(193x290)・拡大画像(801x1200)

これでしばらく置くと固まるので後は針金を外して最終的にハンドパワーで微調整する。

Posted by woods at 2016年10月19日(水) 22時49分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2016年09月25日(日)

三相構造 [寒蘭の勧め]

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

土壌の三相構造において「理想割合=固相40%、液相30%、気相30%」はよく聞くところだが、
実際に自分の土がどんな割合かを知っている者はほとんどいないと思う。
調べるには実容量測定器とか高温乾燥機とか専用の機械が必要だからだ。
そこでなんとか簡易な方法がないかと思っていところ、ホームセンターでこんなのを見つけた。米とぎシェーカーだ。

使い方はこんな感じだ。
ユーチューブに動画があった。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

今回調べたのは市販の「ラン土」
画像の左下=中粒、右下=小粒、上は中と小を混ぜたものだ。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

もちろん自分の配合もだ。
画像の左が私が使っている配合。右がラン土の中と小を混ぜたもの(上の画像の上のもの)。


画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

実際には水分0の土壌がどれだけ水を吸っているかを測るのだが、高温乾燥機が無いので風乾土で測定した。とにかく1ヶ月以上陰干しし水分を抜く。それでも重量で普通の土は5%程度は水分を含んでいる。赤玉土などは10%くらいはあるかもしれない。厳密で無いが吸水量を3%補正した。

米とぎシェーカーの容量は約950ml。これにすり切れに土を入れる。


画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

蓋をし逆さにし水を入れる。
950mlの容器に土を入れて水を入れるとこの場合610ml入った。一晩かけてしみ込ます。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

水を含んだ土を逆さにして、自然落水させる。本当は24時間は必要だが12時間かけて水を切る。
落水した水が左のカップだ。360mlあった。

610ml入れて自然落下した水(重力水)が360mlだ。風乾土に差し引き250ml残ったことになる。容器が950mlなので水が入った分を除くと340ml。340mlが固相、360mlが気相、250mlが液相相当分となる。ただし水分が5%程度含む風乾土のため吸水量を補正する(とりあえず吸水量3%増とした)。

これで出したそれぞれの土の三相分布が下表だ。

画像(360x217)・拡大画像(796x480)

Posted by woods at 2016年09月25日(日) 21時48分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2016年09月17日(土)

植え付け方法 [寒蘭の勧め]

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

自分の植え方は何度も紹介してきたと思っていたが、細かくは説明していなかったかもしれない。

前もって準備した配合土は植え付け時に篩で微塵を除去している。
現在使用したているのは5ミリ目の篩だ。これで篩うと微塵というより小粒がかなり出来る。

ずっと以前は2ミリで篩っていた。現在は小粒を化粧土に使いたくて5ミリ目としている。小粒は更に2ミリ目で篩い微塵を除去している。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

配合土を適量篩に入れて軽く2,3回篩う。

このつちを手でつかんで鉢に入れている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

篩うときに大きな粒が上に来るので。きもち下の方は大きな粒が入っている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

右手でつかんで入れているのであまり均一には入っていないかもしれない。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

大半は同じような大きさで植えている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

5ミリ目で篩われた微塵混じりの小粒。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

これを2ミリ目で篩う。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

残った物を化粧土として使用。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

最終的に捨てる微塵はこれだけだ。
用土は湿っているので大きな粒に粉状の微塵は付着してしまい多くは篩われない。

Posted by woods at 2016年09月17日(土) 18時06分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年09月14日(水)

竹内山のダケ2 [寒蘭の勧め]

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

右の画像は竹内山のダケだが、粘土が多い部分。


竹内は粘土質の多いダケだけを使っていた。

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自分は少ない部分も混合したので出来た土は茶色い。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

篩にかけて大中小に分けた。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

このダケを使って配合土を作った。

配合割合は前回とほぼ同じだ。前回から20Kg入れていたゼオライトを半分の10kgとしている。

Posted by woods at 2016年09月14日(水) 21時25分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年09月13日(火)

竹内山のダケ [寒蘭の勧め]

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

今日は配合用のダケ土作りをした。

自家製ダケのストックが無くなったのでどうしようかと思っていたが、竹内が使っていたダケを思い出して先日西土佐まで採りに行っていた。

ここまで西土佐から運ぶのは大変だが、裏山を削って採るよりも採るのは楽だ。ただ、運ぶ時間とコストを考えるとどうかなだ。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

竹内のダケは椎山の法面が崩れた土砂だ。そのまま土嚢袋に詰めて取ってくれば良いが、山から軽トラまで運ぶのが大変だ。

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これを木槌で粉砕するのは裏のダケと同じだ。

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ここまで細かくするともはや寒蘭自生地の土だ。
寒蘭はこんな土の上に生えている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

これを篩う。
エクスパンダメタル2枚重ね(1枚では粒が大きすぎる)の編み目で篩っている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

これをこの後、大中小の3つに区分けする。

Posted by woods at 2016年09月13日(火) 17時51分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 4 )

2016年08月28日(日)

ズボ抜け [寒蘭の勧め]

高湿な熱帯夜が続くとどうしてもスボ抜けが発生する。

私の所ではここ1ヶ月で10鉢ほど発生した。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

スボ抜けは症状であって病気の名称ではない。
いろんな原因があるからで、スボ抜けを発生さす病気には腐敗病、軟腐病、炭そ病などがある。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

このスボ抜けは症状から見てフザリウムによる腐敗病ではない。
実際、フザリウム菌は見つからなかった。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

ではいったい何なのか?
答えはよく解らない。

顕微鏡で菌糸や胞子を探してみたが腐っているだけでほとんど見つからなかった。見つかったのは画像中央の菌糸だ。炭そ病の菌糸にも見えるが、リゾクトニア菌のようにも見える。

もしかしたら蘭菌もスボ抜けと関係あるかもしれない。


ただし、自分は症状から見て発生の初期は炭そ病に関係していると考えている。
そのため炭そ病に効く農薬を散布している。細菌で症状が進むのでバクテリアに効く農薬も使用。

Posted by woods at 2016年08月28日(日) 18時34分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 5 )

2016年08月24日(水)

今回の配合 [寒蘭の勧め]

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

今日は久しぶりに土作りをしたが、少し配合を代えてみた。

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

しばらくゼオライトを一袋(20kg)入れていたが、半分の10kgとした。
減した分、自家ダケの中粒及び少量を増やした。

右端がゼオライト

画像(290x193)・拡大画像(1200x800)

自家ダケ大中小とゼオライトを混ぜた状態。

自家ダケは粘土分も多いので、ゼオライトで極端にCECを高めても意味ないかと思い出した。逆に肥料の効きの悪さは、これは潅水の多さも影響していると思うが、ゼオライトが多すぎるからではないか?

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サツマや鹿沼を混ぜた状態(最終)

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ストックしていた土砂が底を突いた。

Posted by woods at 2016年08月24日(水) 23時31分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年06月09日(木)

寄せ植えの効果 [寒蘭の勧め]

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

寄せ植えについては以前に紹介したが、黄金葉では生育促進の効果が高いと思う。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

寄せ植えして2,3年もすると何年も作れなかった黄金葉がまともな生育になっている。

画像は直根付きの普通葉と黄金葉の小苗を植えていたもの。
特別なことはなく二株をくっつけて植えていた。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

黄金葉
根は比較的細いが大きな新芽が付いている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

普通葉
大きな直根付いている。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

こちらは大株の普通葉に20センチ弱の3枚葉+2枚葉+2枚葉の3芽を一緒に植えていた。作落ちしていた株なので単独なら25センチくらいの3枚葉が出れば良いとこだったが、寄せ植えで37センチの4枚葉が出た。今年の新芽も大きい。

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こちらは前が出たら後ろ枯れるような株のバックを寄せ植えしていたが、昨年の芽が大きく育ち新芽も立派なのが付いた。
不思議なことに黄金葉の緑も濃くなっている。

これは蘭菌の不思議さだろう。

Posted by woods at 2016年06月09日(木) 22時58分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年05月26日(木)

炭そ病と潅水 [寒蘭の勧め]

炭そ病については何度も紹介しているので今更と言う感じだが、まだ十分理解されていない方も多いと思うので・・・

炭そ病の発生には潅水の仕方が大きく影響する。
潅水後気を付けて見ると葉先や袴に水がたまっていることが良くある。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

その場所で何が起こっているだろうか?

画像は炭そ病で出来た黒点(分生子層)から胞子(分生子)が一斉に吹き出してきたところだ。
左側の大きな黒い塊が分生子層で右の小さな楕円形の細胞が分生子だ。


炭そ病の胞子は濡れ状態が長時間無いと病原性を持たない。
潅水してもすぐに乾いてしまうと黒点(分生子層)から胞子(分生子)が出てこない。炭そ病の感染はこの胞子が回りに拡散することで起こっている。濡れ状態が6時間を超える当たりから急激に炭そ病の感染と発病は多くなるのだ。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

もちろん濡れ状態になる場所が炭そ病に感染していないと大丈夫だが、何度薬剤防除してもそんな場所には少なからず菌は存在している。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

枯れた葉や袴の裏を見るとコショウを振ったような小黒点がびっしりと付いていることがある。その黒点の一つ一つが炭そ病の分生子層なのだ。

潅水後のタイムリミットが6時間。天候や時間帯によって濡れ状態が解消するのに大きな差が出てくる。この時期それを考えたて潅水しなければならないのだ。もちろん1時間以内に解消するのが理想だが、実際は難しい。

潅水後の送風や綿棒使用でしっかりと余水を取り除いている人もいる。私はそこまで出来ないので薬剤散布も頻繁にしている。
雨天時の潅水や夜間潅水を止めるだけでも発生を少なく出来ると思う。
なお、日中の潅水を嫌がる人もいるが、日中潅水がダメだという根拠は何処にもない。


Posted by woods at 2016年05月26日(木) 13時59分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 10 )

2016年05月14日(土)

この時期の根2 [寒蘭の勧め]

切断した「福の神」の根をさらに細かく見てみた。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

【未熟根の根被と皮層】根の1/4で中心柱は写っていない。

画像は@の部分で先端が伸長している比較的白い部位。
*丸い粒はサンプルに入り込んだ空気

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

【上の皮層の拡大画像】
皮層には何も見えない。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

【成熟がやや進んだ根被と皮層】@の部分だがAに近い方

皮層の一部に蘭菌が見える。黄色い塊。
蘭が作る貯蔵養分のデンプン粒はほとんど見られない。

根被は黒ずんでいる。すでに死滅した組織になっていると思われる。
空気が入ると白く見えるが、濁った水が入っているので黒っぽい。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

【上の蘭菌の入っている皮層の拡大画像】

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

【更に拡大した画像】
細胞内に蘭菌が見られるが熟成したペロトンにはなっていない。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

【同じ細胞の蘭菌部分】
解りにくいが毛糸玉のように多数の菌糸が固まっている。
下の方はより黄色く見えるがペロトン化しているようだ。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

【成熟根の皮層】Bの部分の一番根被が茶黒いところ
左の黒いところが根被、右下の丸いところは中心柱

中心柱に近い皮層細胞にはデンプン粒がびっしり詰まっている。
根被側にはやや離れて黄色くみえる蘭菌のペロトンが見られる。

*蘭菌は中心柱近くまで到達できない。蘭菌は病原菌と同じ糸状菌なので本来の根である中心柱には近づけさせない。一種の防御機能が働いている。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

【上の部位の根被拡大画像】
根被は死滅した組織であるが細胞の形は残っている。
細胞内はベラーメン(編み目)構造のため水は容易に移行する。

細胞内に粒が見えるがこれはサンプル作成時にデンプン粒が溶け出したもの?

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

【外皮部分】
根被と皮層の境目に一層の外皮がある。所々にある一回り小さな細胞は水を取り込む通過細胞。

外皮から内側が本来の根であり、生きた組織である。この部分の根被はかなり茶黒いが外皮と皮層は白くてきれいだ。
これを根が腐っているという人がいるが事実無根だ。
間違っても剪除しないことだ。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

【根被の拡大画像】
上の部分の根被細胞。
これくらい拡大すると黒く見えない。網目状のベラーメン構造がよく解る。茶色い塊が見えるが、これらが根圏微生物のなれの果てだ。こういうのが固まって根被を茶黒く見せている。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

【熟成根の蘭菌】
上のBの部分の蘭菌の入った皮層細胞を拡大したもの。

ペロトン化した蘭菌が菌糸で結ばれている。解りにくいが上の二つの間に菌糸が連なっている。


画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

【熟成根の蘭菌】
上の部位だが焦点を代えて撮影。
右下のペロトンから3本の菌糸が伸びているのが解る。


画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

【中間根の皮層】
Aの部分の蘭菌が見られた皮層。
@ABの部分は大まかにBは1年前の春から夏に、Aは秋から冬、@は今年伸びたものと考えられる。期間が経つにつれて根は成熟し貯蔵養分をためていく。蘭菌はそれと同時に増加していきペロトンを蓄積する。

この画像のようにAの部分は@とAの中間で、デンプン粒も少なくペロトンもこの部分でしか見られなかった。

成熟根のデンプン粒の蓄積とペロトンの増加はこの時期とても大事な現象です。
これが不十分だと花芽が出来ず期待していた株が今年未開花で終わることになるかもしれません。花芽分化は【日長や温度に直接依存せず,日照条件に支配される炭水化物の体内含量が関与している。】

私の所は両者とも順調に増加しているようです。

Posted by woods at 2016年05月14日(土) 09時22分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年05月13日(金)

この時期の根 [寒蘭の勧め]

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

「福の神」昨年の芽の根。
画像中央の根を三分割して検鏡してみました。

このバルブは私の蘭舎で一番大きなものの一つだ。これ以上立派な葉も他にはないだろう。
その根なので機能的には十分機能していると思う。
一見腐っているように見えるが、それは見た目だけである。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

@根の先端部
さすがにきれいだ。分岐しているが先はそれぞれ伸長中だ。

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こちらは@の輪切り
切り方が悪いので先が切れているが、どこもおかしくない言い根だ。


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こちらはAの部分
根被はかなり茶黒い。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

Aの輪切り
色が茶黒のは根被だけ。
外皮から中心柱はいたってきれいだ。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

Bの部分
Aよりもより茶黒い。

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

Bの輪切り
これもAと同じだ。

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Bを斜めにカット

画像(290x232)・拡大画像(1280x1024)

根被をピンセットで剥いだ状態。
生きた組織である外皮以下はまったく正常。

根被はそもそも根の先端部の伸長中の組織以外は死滅した組織で弾力性のあるスポンジ状をしいる。
その主な働きは外部の刺激から生きた組織である外皮、皮層、内皮、中心柱を物理的に保護することである。





スポンジ状の組織であるため貯水タンクのように思われるが、根が乾燥するとこの水も容易に消失する。また根が白く見えるのはここに水の代わりに空気が入り込むからである。

それでは何故茶黒く見えるのか?
これはなかなか証拠が見つけられない。
検鏡して解るのは根被の表面にはびっしりと泥のような物が付着していること。根被の内部には水がいっぱい入っていてそれが茶色く濁っていることだ。
想像でしかないが根圏微生物が根被の内外で活発に繁殖しそして死滅した結果、死骸が付着したり水に溶け出して色が付いているのだと思う。蘭菌は皮層から菌糸を伸ばしてこれらを栄養にしているのだろう。なぜならこんな所に限って皮層内部には蘭菌が形成するペロトンが多いからだ。

Posted by woods at 2016年05月13日(金) 06時35分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年05月12日(木)

植え替え [寒蘭の勧め]

植え替えをしたので写真を撮ってみました。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

植え替えしたのは「福の神」。大成木の4芽物。昨年の芽は63センチある。

昨年本部展でベタの部金賞となった株だ。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

植え替えの理由はこの鉢に2年前の5月1日に植えいてちょうど24ヶ月経ったからだ。

4芽ものだが去年の芽が大きすぎてなかなか鉢から出てこない。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

やっと出てきた。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

新芽を確認すると奴芽で一つは追い子で付いていた。
今までのように一芽にすると葉が大きくなりすぎるので二芽残すことにして追い子をはさみで切り取った。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

根は色は悪いが腐っているとはほとんどなく一番古いバルブの根が画像の分だけカスカスになっていた。

画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

こちらは昨年の芽の根。
遅く出たところは白いが早く伸びたところは真っ黒になっている。

これを根が悪いという人がいるが、色が悪いだけだ。
ブログの読者はすでに解っていると思うが、私の回りにはいまだにごちゃごちゃ言う人がいる。この色は根圏微生物の活動の結果で蘭菌が繁茂しているからなのだが・・・
勿体なかったが証明のため中の1本を切り取った。検鏡してみる。

この黒い部分を白くしたいなら2ヶ月にいちどタチガレエースを潅注すれば黒くならずに済むと思う。自分も初めてタチガレエースを使用したときは(17,8年ほど前?)年に4回ほど潅注していた。
その結果は根はきれいだったものの腐敗病の大発生と黄金葉等の作落ちだった。


画像(290x193)・拡大画像(1200x801)

追い子を一芽と根を少し整理したが、4芽のまま元の鉢に植えることにした。バックを外して3芽にしても2芽付ければ秋には5芽になるが、2芽出すのとバックの葉が悪くなかったのでそのままにした。優勝を狙うなら5芽より6芽の方がベターだろう(^^;)


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植え替えの時は直接底のサナに根が当たらないように2,3センチ土を入れている。

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根をそのままいれると鉢からはみ出た。

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前回もそうだったようだ。根は螺旋に回っていた。

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こんな株を植えるときは根を螺旋状に回して入れ込んでいる。

かなり強引に植え付ける。
土を少しずついれながら回しているが土が下によく入り込むように鉢を拳でたたきながら入れ込む。

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最後は
土は5目ミリの篩でふるっているがその小粒を化粧土に使っている。

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水を掛ける。間を置いて2回潅水。

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潅水後、すぐにキトチンキとタチガレエース、HB101液を潅注している。

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今回はかなり強引に植え付けたのでたっぷりと潅注した。

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だいたいこんな植え方だ。

Posted by woods at 2016年05月12日(木) 16時43分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年05月09日(月)

再利用 [寒蘭の勧め]

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私はここ何年か用土の再利用をしている。

画像は
左篩の中の土は24ヶ月使用した土をケミクロンG1000倍液で消毒したものだ。篩の右側は消毒して再生した土を20ヶ月使用したもの。

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その再利用の用土に植えていた蘭。

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こちらは通常の配合土。24ヶ月使用したもの。

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その用土に植えていた蘭。

再生土の蘭の根がやや茶黒いが葉や根の生育は全く遜色ない。
この蘭だけでなく他も同じように用土の再生土植えは全く問題ない。
ただし再生は1回使用(平均24ヶ月使用)の用土でしか試していない。

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それぞれの土のECとpHを測ってみた。

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結果は
pHはあまり変わらないがEC値が土が古くなるにつれて高くなっている。硝酸態窒素が蓄積されているととることも出来るが、問題となる数値でない。
硝酸態窒素以外にECを高める物が蓄積されているのかもしれない。例えば塩化ナトリウムや塩化カリウム。

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これを見ていただきたい。
電気ポット型蒸留水器だ。
底に白いものがたまっている。
水道水を蒸発して最後に残った物だ。

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寒蘭の土や鉢には水道水を使用する場合、水道水に混ざっているミネラル等不純物が結構残るのかもしれない。

蘭鉢の足周辺が白く汚れることがあるが、それが水道水の不純物かもしれない。
ちなみに電気ポットの底にたまった白い塊はクエン酸に溶かして掃除をしている。鉢もクエン酸できれいになるかもしれない。

Posted by woods at 2016年05月09日(月) 19時20分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年02月21日(日)

指標 [寒蘭の勧め]

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寒蘭と土と言うテーマで書いてきたが、ずいぶんと難しいことを言うのかと思ったことだろう。それならどうしたら良いかというまとめ的な物ができていないが、化学性・物理性・生物性のそれぞれの指標的な物があれば寒蘭づくりがしやすくなるかもしれない。

寒蘭は良しも悪きも蘭菌とは切っても切れない仲にある。蘭菌はホルモンや親バルブから受け継がなくても蘭舎中に胞子がありそれが根に到達することで感染している。もちろん蘭菌が無くても育つ。
私は植え付け時にタチガレエース液剤を潅注しているが、以前は年に3回ほどしていたことがある。もう20年くらい前になるだろうか、すでに故人となったI氏にタチガレエースが「根に良い。」「腐りもなく白くなる。」「ただしやり過ぎたら芋が張りすぎる。」そんなことを聞いたと思うがそれでやり始めた。それまではダコニールを潅注していた。

詳しく聞くとI氏は2ヶ月に1回くらい潅注していた。根がきれいで葉姿も良く出来ていたので「自分ほど上手に作る者はいない。」と自慢をよくしていた。実際病気で枯らした株はほとんど無かったようだ。しかし花展示会でひな壇上段に上がったの見たことがなかった。
氏が亡くなってからのことだが、秋に競りがあり皆に氏の蘭が貰われていった。私も20鉢ほど競り落とした。この時点で氏の寒蘭は半年以上タチガレエース等農薬の潅注はされていなかった。身内の者が水だけやっていたが十分な管理は出来ていなかったようだ。
私の知り合いが4,5人いてこの時の蘭を何年か作っていたがすべての人が根が傷んで作れなかった。中にはずいぶんと枯らしたと言っていた人もある。私が一番欲しかった更紗無点の花があるが5,6芽の大株ですぐにでも展示会に使えると思っていた。これが1年ほどですべての根がきれいに無くなった。出た新芽も小さく未だに入れたときより小さな株だ。不思議だが元気なときに譲って貰った蘭は機嫌良く育っている。

ここで言いたいのは根の消毒はいったん行うと定期的に続けないと寒蘭は作り続けられないと言うことだ。蘭菌は消毒されてもペロトンから再生してくる。また他の病原菌より早く胞子の発芽で感染する。菌糸が伸び外皮や皮層細胞を貫通する。次の消毒までに菌糸が多数伸びるが消毒で菌糸がやられると貫通した穴が残ることになる。自然治癒をすると思うが、これらが繰り返されると外皮や皮層の細胞壁に多数の穴が空いてしまうことになる。病原菌や雑菌もここから簡単に入り込むことができる。そんなことにならないように病原菌や雑菌を消毒しないといけないので定期的な潅注が必要になる。


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それとこんな人もいる。タチガレエースではなくジマンダイセンだったと思うが、これもしょっちゅう潅注している。たまにベンレートTもしていると思うが、根が白くて自慢だ。でも「またズボッた、また枯れたた!」と毎年何鉢も腐敗病で枯らしている。
蘭菌にダメージを与えると思わぬ病気にかかることになる。

農薬の潅注で生物性を上手くコントロールするのは難しい。それは蘭菌に思わぬところでしっぺ返しを食らうことになるからだ。
自分は年に3、4回の潅注なら上手くコントロールできると思っていたときもあったが、紹介したように払い越しや黄金葉、拗れた小苗等では従来の手法が通用しないことに気がついた。

これからは蘭菌をいかに活用するかで指標を考えてみたい。

Posted by woods at 2016年02月21日(日) 17時32分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2016年02月18日(木)

生物性7 [寒蘭の勧め]

生物性の話が長くなったが大事な点が抜かっていた。
生物性はどこから来るかと言うことだ。

植え替えたとき新しい土にも若干の微生物は存在していると思うが、その後形作られる根圏微生物相(種類や数)はほとんどが親バルブ(葉や根を含めて)からだろう。植え付け時に消毒してもどこかには残っていて植え付け後に一気に増えてくる。

そして新芽が出るとそれに受け継がれていく。新芽が親の袴を破って出てくるときに炭そ病などは感染する。蘭菌は根が下りてくる初期の段階では感染していない。ある程度根が伸びたときに親バルブの根から間に土を介して感染しているようだ。糸状菌などは基本的に親バルブが保菌していても体内を通って新芽(新根)に感染することはない。防御機能が働いているからだ。細菌や放線菌も糸状菌と同様だろう。ただしウイルスだけは体内感染し親バルブから新芽に簡単に移行している。

また当然だがこれとは別のルートもある。腐敗病のフザリウム菌のように直近の鉢で発病があると潅水で飛散した胞子が鉢深く流れてきて、それに根の先端が触れると胞子が発芽して感染する。蘭菌もどこかで胞子が形成されていて胞子の飛散でも感染している。しかし直近の親根からの感染が早いだろう。

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山苗では何年作っていても根が白くてきれいなものがある。これは微生物の種類が少なく根を茶黒くする雑菌がいないからだと思う。

そして株分けを繰り返した株は雑菌が年々多くなり新根にも同様の微生物相として移っている。消毒でそれらを少なくすることは出来ても根絶は出来ない。

私は以前から根を茶黒くしている(根被の付着物や内容物ではなく細胞壁自体が黒くなっていることがある)原因菌の一つは炭そ病でないかと考えているが、証拠を見つけることは出来ていない。炭そ病菌だとしたら山にはいないので山苗の根が白いのが納得する。(画像は炭そ病菌の胞子?)

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私はこのブログで「根(根被の表面や内部)が茶黒くなるのは活発な微生物活動の結果で外皮以下が正常であれば何ら問題は無い」とずっと言ってきた。
逆に蘭や蘭菌はこの茶黒くなった物体(微生物と小動物の死骸や微生物が集めた土壌粒子など)を栄養源としていると考えられる。それによって蘭の生育は結果的に旺盛になっている。炭そ病菌も根皮でとどまっていれば最終的には他の微生物の餌となる。

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問題は茶黒いのが根被にとどまらなくなった場合だ。
腐敗病のフザリウムは言うまでも無いが、炭そ病菌も大量にあれば外皮を突破して侵入してしまうかもしれない。また未知の菌が侵入していることもあるだろう。
阻害要因のところで書いたように蘭菌に問題があれば蘭菌の空けた外皮の穴から雑菌が侵入するかもしれない。
同じ栽培条件でも微生物相(種類や量)の違いで根痛みが違ってくる。

親バルブがどんな微生物相であるかはその後の栽培に大きく影響するのだ。そのため同じ品種の蘭をどこから入れても同じように作れるかというと作られないのが寒蘭だ。
寒蘭を購入する場合、親バルブがどのような微生物相であるか見定めて購入しないとバカを見ることになる。

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また白い根を賞美する傾向にあるが何故白いかを解っていないと失敗する。
寒蘭の根を白くしようと消毒を繰り返すと微生物の数は大きく減ってくる。しかし完璧に根絶は出来ない。ある程度は残っている。この親株を新たな土に植えると同じように消毒を繰り返さない限り微生物の数を抑制することは出来ない。人が変わり棚が変わったとき微生物は一気に増殖することがある。
消毒で微生物の増殖を抑制してきたような株は消毒しなくなると強い菌が一気に増えてくる。弱い菌を抑えてアンバランスなこととなりやすい。弱い菌が蘭菌であったり強い菌が病原性を持っていると悲惨な結果となる。

一方で消毒が少ない親株は微生物の種類と量に均衡が保たれていて、新たに植え直しても同じように作れることが多い。


Posted by woods at 2016年02月18日(木) 06時52分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年02月17日(水)

生物性6 [寒蘭の勧め]

根圏微生物の種類については一般的な物はネット上に良く出来た紹介ページがあるのでそちらを見て欲しい。
寒蘭においても蘭菌以外の糸状菌、放線菌、細菌、小動物等が複雑に絡み合っていると思われるがそれぞれの微生物の働きはどうなっているかは解らない。

寒蘭の場合、根被が発達していてこれが根圏微生物の生活の場となっている。蘭菌は外皮から皮層に侵入して皮層内に定着できるが、その他の微生物は外皮への侵入が出来ない。

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右は根の断面図(左半分)
@根被の表面に付着した根圏微生物もしくは微生物によって集められた死骸や土壌粒子。
A根被を浸食し内部まで侵入した微生物。
B外皮=蘭菌以外の微生物は基本的には外皮内には侵入できない。防御機能が働いている。
C蘭菌が存在できるエリア=ラン菌根菌が生育できる範囲。
D蘭菌が定着できないエリア。
E皮層内の修復痕?

蘭菌はランの共生菌と言われるが、本人たちは共生しているつもりはないと思う。
食うか食われるかの関係だ。蘭菌は蘭の貯蔵養分であるデンプンを目当てに皮層に侵入している。片っ端からデンプンを食べていると思われるが蘭菌は皮層の奥深くまでは侵入できない。本来の根の機能で侵入を抑制されているからだ。寒蘭も内皮や中心柱まで蘭菌に侵入されたらフザリウム菌に犯されるような病気になってしまうのだろう。
寒蘭は本来皮層内にため込むデンプンを蘭菌に取られているが、日照不足などで光合成がままならなくなったときは蘭菌を消化して栄養源にしている。その攻防が皮層の内部で行われているのだ。

蘭菌は蘭菌で寒蘭ばかりで無く根被内あるいは根被表面にいる微生物から直接もしくは死骸などから栄養を取っていると考えられる。

Posted by woods at 2016年02月17日(水) 20時33分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年02月13日(土)

生物性5 [寒蘭の勧め]

前回の続きだが
最初、自分は払い越しの蘭で「根絡め寄せ植え法」を試していた。

私が手に入れた払い越し産の蘭は、24ヶ月毎に植え替えるときほとんどすべての根がズタズタになっていることが多かった。比較的作りやすいホル付きの蘭でも良いところが一つも無いものもあった。唯一良く出来たのは本坪から少し離れたところで自分が採った花は良くなかった蘭だった。

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払い越し蘭の作りはいろいろ良いと言うことを試していたが、平成13年に購入した「北天の光」が2度ほど根を傷めたとき、どうも蘭菌が弱いのではないかと丈夫な他山のホルモン付き苗と寄せ植えしてみた。


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画像は今の北天の光。

根は色は悪いが一本も腐った所はない。

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寄せ植えをして3年目くらいだったと思うが平成25年にやっと花を付けるほど成長できた。今でも寄せ植え後に出た根はすべて順調に育っている。


画像は昨年の遅花会。優勝した有紅には負けたが、他の払い越しを抑えて銀賞となった。

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こちら(画像の下の蘭)は一昨年手に入れた「肇国」。立派な葉が4芽あったが新子の根以外はすべて腐っていた。2芽にして寄せ植えしていた。

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画像は肇国の根を整理した後。
5本はしっかりした根だったが購入時に降りていた根はカスカスに傷んでいた。生きた根は昨年の新芽に降りた2本の根と、購入後に伸びたと思われる3本の根だ。

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こちらも払い越しだが大株の根が傷んだとき根がまだ少し生きていた2芽を寄せ植えしていた。その時の根はダメになっているが新たに数本根が伸びてきている。

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悪い根は剪除して、もとの株と寄せ植えして植え戻した。

生物性は蘭菌だけを述べてもいけない。
この払い越し蘭も悪い根や古いバックバルブを思い切って除けているので、蘭菌以外の生物性も新たに植え付けした後では大きく変わってくると思う。それがこのような効果になったのかもしれないからだ。ここで断っておくが今まで述べてきたことは裏付けの無い私の経験上の話だ。根本的に間違っているかもしれないので話半分に読んで欲しい。

農業場面においては生物性は有機物の投入をメインにした土作りで改善していくのだが、寒蘭の場合には用土に有機物を混入する栽培法はあまりなされてきていない。
それは、根圏微生物の活動の場が土壌でなく根被を中心としているからだろう。蘭は高等植物で他の植物より根圏微生物を上手に飼い慣らしていると思われる。その一番の特徴が分厚い根被を持っているところだ。

長くなったので次に続く

Posted by woods at 2016年02月13日(土) 08時57分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2016年02月12日(金)

生物性4 [寒蘭の勧め]

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生物性の阻害要因を幾つか挙げたが、他にもいろいろとあるだろう。
これらの阻害要因を少しでも取り除いていくことが大事だが、生物性がおかしくなった蘭の対処法があるので紹介したい。

かつて私も生育の良くないか株は何らかの病気だろうと根の消毒をよくしていた。ことあるごとにダコニールをたっぷりとかけていた。また根の茶黒いのは炭疽病が原因ではないかとアミスターやゲッターを全鉢に年3,4回潅注していたこともある。
大きくて丈夫な株はこれでも蘭菌は再生し良好な生物性にすぐになっていたと思うが、小さな株や葉緑素の少ない黄金葉は蘭菌が大きなダメージを受けその後の雑菌の繁殖により株を拗らせていた。

蘭菌の茸は椎茸や松茸のように人目に付くことはない。おそらく0.数ミリの大きさだろう。それでも茸を地上に出して胞子を飛ばしているのだろう。

新芽の根は発生直後は蘭菌を持っていない。新根がある程度成長して外部から感染している。親バルブには蘭菌があってもバックバルブを経由して新芽に到達することはない。直近の根から土の中に菌糸を伸ばしそれが新根に到達することによって感染しているか、胞子を土中に放出し新根の先端に付着した胞子の発芽で感染している。

上の画像は数年前に拗れた黄金葉の小苗を丈夫な山苗に寄せ植えしていたもの。

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画像の左の苗はバックから2芽外した物で根が良くなく先端を切除した。何年も拗れて作れなかった株だ。右の苗は生育良好な山苗だ。

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左の株を右の株に根が絡むように寄せている。

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それをこの状態で鉢に植える。

蘭菌を強制的に感染さす栽培法で「根絡め寄せ植え法」とでも言ったら良いか、これが上の画像のように拗れた苗が良く育つのだ。新たな根が伸びれば優良な蘭菌が感染する。またそれだけでなく蘭菌のネットワークにより大きな株の貯蔵養分が小苗に供給されて生育自体が良くなる。ペロトンから伸びる菌糸が栄養を遠くへ運んでいると考えられる。



Posted by woods at 2016年02月12日(金) 06時33分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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