2021年11月01日(月)
今日の開花蘭7 [最近の蘭舎(旧)]
[0348]「双剣」
今日も良い花は咲かなかった。
期待していた双剣もこんな感じだ。
木づくりが出来ていなかったのがいけなかった。バックは黄色くなっているし、芽かきも出来ずに新芽を中途半端に2つ伸ばしていた。
花の大きさも8.2センチと嘘だろうと言うくらい小さい。
昨年が10.0センチ、一昨年が9.2センチなのだ。
これはこの花に限ったことではなく今年の傾向。
今日は開花蘭は一鉢で寂しいので草姿作りの一例を上げます。これは見せたくない作業ですが、正面の作り方の要望があったので・・・
この株をどういう風に仕上げるか。
この画像は新芽側から撮っている。
こちらを正面とすると第1花が左を向くので正面を変えた。
(ここまでにある程度花配りをしています)
この画像は第1花が正面を向くように撮影している。
今回作品の正面は上では無くこの画像のようにしたいと思う。これだと新芽は大きく右に展開する。
そのためこの状態で最初に葉姿を整える。
1枚手前に折れかかった葉が大きく垂れているが、まずこれを処理した。
折れた葉を葉元で切り戻した。
葉は前から見て左右対称にしたいので絡み合った葉をほぐして整え直した。そのため少し正面をずらした。この場合鉢を20度くらい右に回した。
この後支柱を外し花茎の曲がりや花配りを修正した。
最初に第1花をハンドパワーで正面に向くようにしている。
次に曲がっている花茎を立て直した支柱に縛っていく。
頂花はこのままでは右を向いてしまうので前に向ける。
蕾を前に向ける前に花茎と子房が一直線になって真上を見るように細工。
蕾が真上を向いた状態から前を向くように子房を捻りながら下ろす。すぐ元に戻どろうとするので戻らないようアルミ線で蕾の先端を押さる。画像では蕾の先が正面方向。
これで正面づくりは終わり。2,3日して支柱を外す。
ついでに新芽の矯正をした。
まず葉元をアルミ線で固める。
新葉は立っているので力づくで開。
発泡スチロールを噛ます。外すと元に戻ろうとしるが、しばらく置くと幾らかは展開して立葉が寝て見やすくなる。
正面を作る方法はケースバイケースだが、新葉の位置に拘る必要は無い。見た感じ一番見やすかったら良いと思う。新芽を前に持ってくるため正面を作り損ねて失敗している事例が多い。
Posted by woods at 2021年11月01日(月) 19時54分
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