2015年07月20日(月)
この時期の作業 [最近の蘭舎(旧)]
この時期は植え替は真夏で控えたいときとなっているが、そうは言ってられない鉢も多い。
私は芽の伸びから蘭の生育を診断して、悪いと思う物は植え替えしている。悪い物はそのまま置いていると夏の暑さでさらに悪くなる。植え替えして一刻も早く回復さすことが必要だと思っている。
今日は画像の蘭を植え替えた。双剣だ。しばらく良い花を咲かせていない。今年もだめそうだ・・・・
芽も出ているので何が気に入らないかと思われるが、この芽は本来の大きさで出いてない。親が5芽もあるのにこの細さだ。開花株などは花疲れで伸びが遅れることはあるがここまで細いと親に問題がある。
鉢からうつすと
根は茶黒いが腐っているところはない。根が悪いわけではなかった。
袴が昨年の芽が枯れ上がりが早い。枯れ方も少し違う。めくってみると黒点がびっしり。おそらく炭そ病だろう。
袴以外に炭そ病の気はないが、これだけ根数が多くて細い芽になったのは慢性的な炭そ病の症状の一つだと思う。
袴をめくっていると花芽が付いていた。基本的にそんなに悪い栄養状態ではないのかもしれない。
ちなみに画像中央部の白いものが花芽だが、花芽は必ず葉芽の上部に付く。
バックの端が葉が黄色くなっていたのでバルブを外すことにした。
根拠は無いが病気の気のある株はバックを早めに外すことが、回復を早めるような気がする。
鉢はそのまま使ったが土は新しくして植え替えた。
タチガレエースは灌注したがしばらくは肥料はやらない。
ただし葉が全体として黄色いのが気に入らない。葉面散布はしたい。
こちらは新芽が見えていなかった株。
根がカスカスに腐っていた。残した根は先端が伸長中なので今問題があるのではないと判断して腐っていた根だけを剪除。
(可能性としては多肥だろうか)
これも新しい土で植え付けた。
Posted by woods at 2015年07月20日(月) 14時59分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
コメント
おはようございます。新芽が出ない原因を探るのが目的なのですね!自分は蘭を鉢から出してみたことがないのですが、気になっていた蘭があります。次の休みにはやってみたいと思います。丁寧な説明をありがとうございました。
今回の件は
根を見た後、植えていた土で植戻さなかったということです。
双剣は炭そ病が気になり、もう一つは肥料残りが心配されたからです。新しい土にしました。これが腐敗病が心配された場合は鉢も消毒済みの物に代えます。
何も心配の無い鉢は古い土で植え直します。
なかなか良い天気にならないですね。
植え替えの是非では無くなぜ新芽が出ていないかが問題です。その原因を見るには鉢からうつして根を確認することが大事です。そこから原因が見えてきます。
問題のあるものを解決せずに先延ばしすることは自分の正確として出来ないです。性格的なことですので失敗もありますよ。
なかなか梅雨が空けませんね。台風12号も気になるところです。新芽の大きさや袴の枯れ具合など大変参考になりました。私みたいな素人には病気に対する視点が分からず漠然と眺めることが多いので、今後は以上の点もしっかり確認したいと思います。
ところで、新芽の出なかった蘭を植え替えとのことですが、植え替え後1年未満と短期でも新芽が出なければ植え替えた方が良いのでしょうか?
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