2020年06月18日(木)
キトチンキ
今日は残り少なくなっていたキトチンキを買ってきた。
高知市に行っていた帰りに窪川のクボタ農機に寄っていた。
キトチンキは株式会社ミズホの製品で高知県ではクボタ農機が代理店になっている。黒潮町にもクボタ農機はあるが売れないのか現物を置いていない。それで買う時は窪川の事務所に寄っている。
農協や園芸店には置いていない品物で、農薬でも肥料でもないのでJAなどでは扱いにくいのだろう。
キトチンキは今から20年ほど前の平成11年2月にはじめて使った。
高濃度キトサンを10%含有している製品。キトサンは農薬ではなく近年その効用が解明された天然成分である。蟹殻の抽出エキスであるが、これがフザリュウム菌の細胞壁に影響し増殖を阻害するとのことである。更に植物に有効な有機酸等を含有しており根張りを良くしたり発根を促進したりするとのこと。
20年前は高幡農業改良普及所に赴任した当時で、農業の現場はフザリウム菌が難防除病害を引き起こしていた。ショウガやミョウガ農家では農薬が全く効かないなかで、経営を左右するほどの問題になっていた。キトサン使用がその一つの対策としてあがっていた。旧窪川町はショウガやミョウガの産地なので農家と関わっていたクボタ農機がこの製品を扱ったのだろう。
自分は寒蘭のフザリウムによる腐敗病対策の一つとして取り入れた。当時年に2〜3回、1,000〜2,000倍液を潅注した。
最近は腐敗病はほとんど見られないので成育中の株への潅注はしていない。数年前までは思い出したように年1度くらいは潅注していた。
今は、用土の配合後に1度だけ潅注し、植え付け時に頭からかけている。
今でも腐敗病が完全に防除し切れていない場合は、年に2〜3回の潅注は予防効果はあると思う。
Posted by woods at 2020年06月18日(木) 06時10分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
こんばんは
キトサンはフザリウム菌に特異的に効くので年数回の使用では蘭菌に影響を与えるようなことはなかったです。蘭菌に効くのなら自分は使わないです。
時期的なものは自分は3月6月9月頃潅注していたと思います。
WOODSさん今晩は、キトチンキ使用したいのでミズホ福岡営業所から代金引換で取り寄せることにしました。潅注したいと思いますが蘭菌を死滅させたくないので年、2回くらいにします。何月頃に使用すればよいでしょうか?立ち枯れ、腐敗病予防には5月頃が良かったかもですね。
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