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2022年08月14日(日)

何病? [最近の蘭舎(旧)]

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今日は夕方涼しくなれば作業しようと思っていたが4時を過ぎても気温は高いままだった。6時過ぎても30℃を超えていた。

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いくつか病気の株があったので紹介する。
この株は先日新芽がおかしくなっていたので隔離しておいた。今日見てみると完全に新芽が元の方から腐っていた。
画像は傷んだ新芽と根を分けたところ。

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新芽はスボ状態だが袴(バルブ)や僅かに伸びようとしている根までも腐っている。一般的な細菌病のズボであれば葉元の腐りで留まる。細菌病でも軟腐病はバルブや根まで腐らすが、その場合は腐敗臭がするので区別が出来る。今回のは匂いはしない。

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これだけでは何病か解らない。
以前これに似たものを何度か検鏡して調べたことはあるが、雑菌のフザリウム(フザリウムは多くの種があり本来は死滅した植物に発生している)や細菌が見られるだけで原因菌は見つからないことが多かった。

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親バルブの状態。
新芽の発生箇所から腐っていて周辺の根も傷んでいる。画像は傷んだ根の剪除後。新芽や一部の根に留まらず親葉まで褐変や黄化が見られる。バルブは堅いままで腐りそうにない。気になるのは親バルブの袴の枯れ様だ。今回のズボで枯れたわけではなさそう。自分はここから新芽に病気が感染していると思っている。

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腐っていた根。
これだけでは何故腐ったか解らない。
根の腐る原因は葉やバルブがやられた後根まで犯されてしまう病気や、肥料過多で根痛み起こした場合や、植え替え時の植え傷みだったりする。その病気は腐敗病、軟腐病、疫病、炭そ病等により多岐に及ぶ。

結局何病か解らないままだが、病気としては先の理由で軟腐病は除かれる。フザリウムによる腐敗病とも良く似ているが、腐敗病は萎れが目立ち新芽がここまで腐敗することは少ない。新芽の病徴が進む頃には親バルブも葉元に萎縮や黄化が見られる。その点で腐敗病でもない。疫病は根腐れや親バルブの古葉の黄化が先行するようだ。残るのは炭そ病と言うことになるが、この株には明確な炭そ病の症状は見られない。

新芽に炭そ病が感染する初期は親バルブから新芽が出るとき擦れ等で新芽に傷が付き保菌している親バルブの袴から新芽に移っていることが多い。袴が犯されていると思うがこの頃はまだ地中なので症状は解らない。おそらく袴が枯れあがりやがてバルブや根を傷めて行ったと思う。

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その他 様子を見ていた株3点。

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画像は上の画像の左の株。
バルブを分けた後だが左が昨年の芽。すでに今年の新芽は取り除いている。新芽だけでなく親葉まで枯れてきた。しばらく様子を見ていたが今日になって一つ後ろのバルブまで葉元が黄化してきた。

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結局何病か解らないままだが、先の軟腐病、腐敗病、疫病の3病ではないと思う。ただここまで進行すると助からない。しばらく様子を見てきたが廃棄だ。

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こちらは上の画像の中の株。
左が昨年の芽。こちらも新芽は取り除いて様子を見ていた。

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前と後ろを外すと中の芽は大丈夫そうだ。

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上の画像の右の株。

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新芽のスボの他、根が何本か傷んでいた。

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画像は第三蘭舎の一画。
ここにはおかしくなった株を置いている。

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葉の枯れ方は色々あるが翌年以降新芽が出る物は軟腐病や腐敗病や疫病ではない。

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新芽が出る株は当然だが葉(袴)や根が枯れていてもバルブだけは正常だ。軟腐病や腐敗病や疫病はバルブの腐敗を伴う。炭そ病ではバルブは堅いまま残ることが多い。このあたりで病気を判断している。

この株は葉が枯れ込んでしまいダメかと思ったが新芽が出てきた。

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炭そ病については寒蘭の病気で一番気を付けていなければならない。はっきりした病徴は葉先や袴に現れるが、一度保菌すると何らかで弱ってしまった時一気に症状が悪化する。何となく艶がなくなり葉が黄化してしまったり枯れ込んだりしてしまうことがある。炭そ病の胞子は潅水で飛散拡散し葉や袴の濡れ時間が長くなることで発芽し感染していく。これを管理方法や薬剤散布で予防することでこれらのスボ抜けは激減していくと思う。

炭そ病について詳細に記述した記事がありますので参考にしてください。

Posted by woods at 2022年08月14日(日) 16時00分

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