2014年06月29日(日)
寒蘭の節 [最近の蘭舎(旧)]
竹の節ではないが寒蘭にも節がある。
竹のような節ではないので節というのはおかしいかもしれないが、昔から節と言われていた。
どうしてこんな物があるかは解らないが、おそらく寒さかなんかで成長が一旦止まったときに出来るのではないだろうか。暖かくなって伸びたのがその節から下だと思う。
この株は「酔玉」
私の棚で7年、理想的な葉姿が出来ている。
何が理想かというと、この葉上に酔玉の大輪花が高く上がるからだ。
藪咲きにはならない。
右下はそれぞれの株元。
「酔玉」は節の位置が高い。
こちらは「双剣」
予備株から育成した物でまだ理想の葉姿になっていない。
双剣は本部展優勝から久しく展示会に出していないがメイン株を事情があって手放したあと、この株がこんな状態だからだ。このままでは花が付いても完全な藪咲きだ。
「双剣」節の位置は全体的に低い。
こちらは「古都」
バックを整理したので葉の間に花の正面を作れば通用するかもしれないくらいの葉姿になった。
「古都」の節はかなり高くは成ってきているが、葉によっては低い物がある。(一枚だけ低いとその葉だけが立ってしまう。)
一概には言えないがこの節が高い位置にある。あるいは高い位置に作ることが出来れば、葉姿が自然と出来てくる。手を加えても低い位置にある蘭よりも高い位置にある蘭の方が整姿が容易である。
7月17日加筆
節はNさんご指摘のように離層ですね。
節のギザギザに添って剥がれています。
Posted by woods at 2014年06月29日(日) 18時01分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 9 )
コメント
腐敗病かは解りませんが、急激に黄化して落葉した株がありました。よく見ると節から剥がれています。
節=離層 に間違いないですね。
tairo1008 さん
自分も気にとめていなかったです。昔から節が見えたらその葉は成長しきったと見なされていましたが、これは葉の生長が途中で止まったようなのをチャボ木や中チャボだと言われたとき見破る手段でした。
葉姿との関係は早く成長させて(年内に)春先はバルブが張るような管理をすると自然と葉元が開くため立ち葉も垂れ葉になっていくと言う話です。節が見えない木はどうしても葉が立ってしまいます。
pokekichi さん
増えていたら大きなのをお回ししたいですが、私のもこれだけになっています。
作りにくい蘭なのでしょうか。
fockeさん あまり大きくしない方が良いですね。私は昨年の奴芽を残したのですが一回り小さくしようと思っています。今年も出た芽はすべて残そうかと思っています。
Nさん こんばんは
離層でしょうかね?
今まで深く考えたことがないので今後観察してみます。
黄色くなり始めると葉元からいつも切っていたので・・・
ただ腐敗病で落葉するのはここからだったかなと思います。
根が悪いのは元の持ち主が悪かったからかもしれません。
寒蘭の葉に節があるとは気にも留めていませんでした。根元付近を虫にでも食われてできたもの位にしか考えていませんでした。節が葉姿の出来具合に関係しているとのことこれから気をつけてみます。
花の姿を想像して、平素から葉姿を作っていくことの大切さを写真の酔玉、古都から学びました。雛壇目指すには、不断の努力が必要という事をつくづく感じますね。
woodsさん こんばんは
あまり気をつけてみていなかったので、
寒蘭に節があることを初めて知りました。
私のところに来た双剣は、一昨年、チョンボをして
小苗に戻ってしまいました。しかも昨年は新芽が休み。
もうだめだと思いましたが、新芽が出てきました。
希望が出てきました。
でも、花が来るまでどれくらいかかるかな・・・・
節の高い低いは、気にしたことがありませんでした。おもしろいですね。
我家の双剣は順調ながら4バルブ新芽1で、葉長平均40cmで、本家には負けています。
woodsさん こんばんは
この節、いわゆる離層だと思ってました。
多年草だからあっても不思議ではない。
ちゅうかたぶんそう?
双剣、今年は咲きそうです。
自分の腕のせいでしょうが根作りがむずかしく
年一回植え替えるようにしてようやくなんとか
大きくなってます。
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