2016年11月04日(金)
色の悪い原因 [寒蘭の勧め(旧)]
今日はこんな写真撮ってみました。
桃紅花の花弁画像です。
右は花弁の表面を拡大して見たところです。濃い赤いところと薄くピンクぽっいところが混ざっています。
こちらは上の画像の左端を輪切りにしたところです。
赤いのは花弁裏表どちらにもありますが、中央部には見えていません。
上のカ所をさらに拡大した画像。
赤い細胞と透明な細胞さらに緑ぽい細胞が混在しています。
こちらはサラサの花弁。
色素の濃いところ薄いところが筋状になっている。
上の拡大。
細かく説明しなくても今年の色の良くない原因がわかると思います。
花弁に葉緑素があると色が悪くなります。
Posted by woods at 2016年11月04日(金) 21時24分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
コメント
桃・紅の発色に関する基本的な考え方、具体的方法をご教示いただきありがとうございました。今日のブログは平素悩み抜いていたことを指摘していただき感謝いたします。これまで桃花は光を採ると葉緑素が乗るので光を抑えていましたが、どうも反対のことをしていたわけで今日の説明で合点の行くことがありました。桃花は葉緑素が出やすいので本当に困ります。
桃花の発色の基本は葉緑素をのせないことです。
発色には紫外線が必要ですが何日も当てると赤みが増します。竹内が言っていましたが、以前は日光などは一晩夜露にあて朝日を採るだけでちょうど良い発色になったそうです。
私の所ではこの時期葉緑素をのせずに発色さすことは困難ですので、採光で色素を多く出し葉緑素があっても緑っぽく見えなくなるまで桃紅にさすようにしています。(「緋の里」などは遅く咲くと何もしなくても桃に咲きますが、早いと緑が混ざりくすむので日を当てて桃紅にしています。)
また紅色の色素は光合成で生成されます。日照不足では発色したくても原料不足で発色しません。逆に花弁でも光合成をしています。光が不足すると葉緑素を増やして光合成をしようとします。
おはようございます。
桃と紅の関係はそれとは違います。
一つの花では紅と桃に見える細胞に蓄積される色素は同じだと考えられます。
色素の入った細胞が多いと紅に見えます。色素の入った細胞が少なく何も入っていない細胞が多いと桃に見えます。
日光などが良く咲いたときの桃は白地に赤い線が入ったサラサです。
本来何も入いらない細胞に葉緑素が入ると濁ったくすんだ花になり日光などでは桃or紅と緑のサラサになります。
こんばんは
花弁の顕微鏡写真を見るのは初めてで貴重な試みと思います。さすがですね。花弁に桃・紅の色素がこんな風に存在しているがですね。したがって、桃を引き出すには、紅の活動を抑えることが必要と考えますが、では具体的にどのようにすれば良いか。花弁の温度をうんと下げ、弱光を与えると紅の活動は弱まると考えやってきましたが・・・。また、これまでの経験で桃色は、花弁の裏側を日光に当てるとより色が出やすいと考えたこともありましたが、顕微鏡写真を見る限りでは関係ないようですね。そして、色出しは、花弁が開いてからでは遅く、蕾の時に決まってしまうと考えてましたが・・・・。人それぞれ自分の秘法があるわけで困ります。何か確立された技法があれば嬉しいのですが、ないところにコンクールの競い合いが存在する訳ですよね。tairo1008
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