2020年06月13日(土)
第三蘭舎の苗
画像は昨日撮影した物です。潅水後撮影。
山苗の栽培について質問があったので、「苗づくり」と言うカテゴリーで幾つか載せていこうと思います。今回は現在の山苗や小苗の状況を紹介します。
自分は特に苗づくりにおいて特別なことはしていないと思っていた。
生育ステージ事に鉢の種類や大きさを違えてはいるが、肥料のやり方や水やり採光等展示会用の大株と基本同じ管理をしてきた。ただ、その場その場で少しだけさじ加減を変えていた。人から見るとそれが何か特別なことをしているように見えたのかもしれない。
ある程度大きくなった苗は陶器鉢では5号や5.5号に、プラ鉢では4.5号と5号鉢に植えている。
プラ鉢に関しては最初こんな鉢で蘭がまともに出来るものかとバカにしていた。実際使ってみるとよく出来た。不思議だったのでなぜかを考えたとき(実際いろいろ調べたが)土が乾燥しにくいことが大きな理由だとわかった。特に潅水間隔の長い栽培では生育に差が出てきた。
10年ほど前までは自分はすべての管理を陶器鉢植えをメインに考えて管理してきた。プラ鉢はついでという感じだった。その後プラ鉢植えの数が増えてきたが今でも栽培法は基本変わっていない。
画像のような寄せ植えはすでに紹介済みだが、
生育不良苗の苗を育てるのには意外と効果が高い。蘭菌のネットワークを利用したものだ。生育の良い方の蘭菌が悪い方の苗を育てている。
この鉢には紺覆輪の極小山苗を大きなホルモン苗と一緒に植えている。紺覆輪の方はなかなか芽が出ないが枯れることも無く育っている。この苗で2芽物になっている。
画像のプラ鉢植えは新芽が綺麗なのでここに置いているのもあるが、駄鉢植えの寄せ植え苗をプラ鉢に取った時少し小さな苗だったためこの棚に置いていた。
これらの鉢は第三蘭舎のボックス栽培棚の蘭だが、ボックス栽培は今まで紹介しているように、平棚の4面をビニールで覆い、北面の1方向のみ開放している栽培方法。厳寒期は開放している面も閉じる栽培方法だ。乾燥時の過乾燥防止になり、潅水間隔の短縮や床面散水で湿度を保てる。また意外にも温度上昇の抑制にも繋がる。
山苗の植え方は後日紹介するが、山苗の小さな物は5号の駄鉢に植え大きな物は上の画像のように6号の駄鉢に植えている。
これらも蘭菌のネットワークで相乗的によく育っているようだ。
こちらはつり棚。ワイヤーメッシュで15センチ四方の枠を作ってそこに鉢を差し込んでいる。
ここで数年育てて見込みのある物を陶器鉢に植え替えしている。今のところこんな感じだ。
Posted by woods at 2020年06月13日(土) 06時39分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
こんばんは
ここに来て新芽も伸びてきましたね。
肇国見つかってしまいましたね(^^;)
自分は潅水間隔はすべて同じです。作業が大変なので一律です。陶器鉢とプラ鉢やサイズなどでの区別はしていないです。それでもまあまあ育っているので良いかなと思っています。
新芽の出る方向ですがあまり考えたことがないです。日陰側が多いのでしょうかね。鉢を置く時は新芽を日当たりの良い方へ向けるようにはしています。
よく降りますねえ。太陽は見えませんが、雑草も野菜も元気に育っています。寒蘭も多湿の環境が良いと見えて新芽が気持ちよく伸びています。第3蘭舎の山苗、小苗の詳細風景を5〜6年振りに見ましたが、どれもこれも見事に成長中で、しかも将来が楽しみな逸品揃いで、改めてwoodさんの栽培力の高さに感心しているところです。写真を詳しく見ていると、肇国が写っており、大きく成長した姿を見て、つい嬉しくなり投稿した次第です。私もプラ鉢大好きで、小苗がよく育ちますね。
やや小さめのブラ鉢に植えて、大株になるまでブラに植えたままにしています。
小さめのブラ鉢は乾きが早いので、その分、潅水回数多くしています。水分が多くいく分成長も良いと考えています。最近、新芽の出る位置は、日陰となる北西側が多いということに気づいています。日の地でなく、陰地に芽がつくことが多いということです。wood家の小屋には、このような傾向はありませんか。
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