2020年06月14日(日)
山苗の植え方
山苗を採ってきたので植え方を紹介します。
山苗はホルモンの周りに付いている土をできるだけ落とさないように採って帰っている。画像に写っている黒い土がそれだが、根に付着している限り一緒に植えることだ。ここには有用な根圏微生物が存在している。
今回は苗が小さいので5号の駄鉢植えです。
雑菌に冒された。寒蘭にとって悪影響のある土のところにはまず寒蘭は生えない。落ち葉が腐敗したようなところには無く表土が露出した比較的新鮮な土の上に寒蘭は生えている。
鉢の底にサナを置きそれが見えなくなるくらい土を入れる。
取りあえず直根の長いのを先に入れる。まっすぐ入らないのは斜めに置く。
土を少し入れる。
余裕があるスペースへ残りの直根の短い苗を入れる。
土で埋める。
これまでで一番大事なところは山苗は採ってきたまま植えること。水洗いや消毒はNG!!!
1〜2センチ深めに植えておき最終段階で引っ張り起こすと綺麗に立つ。
配合土は5mm目の篩でふるって使用。配合土自体は成木に使用するものと全く同じ。
ふるいで通った細土を化粧土として表面にかける。
化粧土はかけなくても構わないが、表面の粒を綺麗にそろえると、水分や肥料が均等に広がりやすいと思う。
潅水
20〜30秒しっかり水をかける。数分空け2度潅水する。
2度目の潅水後(1〜2分後)、立ちがれ予防剤を軽く潅注する。
この後、棚に移動してお終い。特に置き場所には拘らない。空いたところに置いている。その後の潅水等は他の鉢と同じになる。
潅注のメインは立ちがれ予防の「タチガレエース液剤」1,000倍液。ついでに土作りのための「キトチンキ」これも1,000倍程度。最後に効果があるかどうか判らないが「HB−101」数滴加用。これらの混合液を如雨露で数秒間軽く潅注。
土壌消毒は蘭菌を含めた根圏微生物を壊滅状態にしない程度にできるだけ軽くしている。
これが私の山苗の植え方です。
Posted by woods at 2020年06月14日(日) 19時01分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
こんにちは
洗ったくらいでと思いますが、目に見えないレベルで根の周りにはいろんな物が付着しています。洗い流すことで根の環境が変わると雑菌に冒されやすくなります。それでホルモンが枯れることはあると思います。
根やホルモンの周りには十分土が付いているので、それ以上山土を入れる必要は無いと思います。洗わないのが一番です。
勉強になります。私は、ホルモンは洗いホルモンの切れたところにトップジンMペーストを付けて少し乾かして植えていました。大きなホルモンが付いたものが枯れていたのは、洗ったのが、いけなかったのでしょうか。配合の土に、蘭の生えていたところの、山土を。少し入れるのは、どうでしょうか。
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