2022年06月14日(火)
芽かき [最近の蘭舎(旧)]
今日は午前中芽かきをしていました。画像を撮ったのでアップします。
芽の伸びが遅いと思ってのんびりしていたがいつの間に伸びていた。これくらいに伸びてきたらかぎやすくなった。
この鉢は未開花山苗。今年花を付けたかったので一芽かぐことにした。
どちらをかぐかと迷うこともなく右の小さな芽をかいだ。
株が大きくなっているので2芽出ても花芽分化するかもしれないが、未分化であったり分化後栄養競合で止まったりすると、来年も花が付かなくなる可能性がある。そんなこともあって1芽にしている。
ハサミをしっかり押しつけて芽の付け根をカットする。
切り後には癒合剤を塗布。
こちらは花が判っている株。4つ芽が付いていた。
取りあえず真ん中の負子になっていた2芽をハサミでカット。
癒合剤は綿棒でたっぷり塗りつけた。
癒合剤を塗布して上土を植え戻した。2芽残してしばらくは様子見をする。
こちらの株も2芽出ていて左の芽をかいだ。
ハサミの押し込みが緩いと接合部がきれいにカットできていない。根が残ったりしているので残った組織もしっかりと切り取る。
こちらはバックを外しただけかな!
癒合剤を撮っていたのでアップ。
癒合剤
自分は30年以上前から株分けや芽かきした時は傷跡にこの癒合剤を塗布している。果樹の接ぎ木用の塗布剤だが柑橘を接ぎ木したときに枝の切り痕に塗っていた。それを寒蘭に応用した。今では多くの人が使っていると思うが自分は最初の一人だと思う。昔のホームページで紹介して一気に普及した。
以前は農薬成分が入っていたが登録が厳しくなってなくなった。それでも傷跡を圧着するので病殺菌は侵入できない。
株分けや植え替えした時は潅水後にタチガレエース液剤を約1,000倍で潅注している。芽かきで表土だけの移動はそのまま植え戻して終わりだが、鉢をひっくり返して植え戻した時は潅注している。
炭そ病には効かないので何か効くやつを混合したらと思うが、蘭菌を必要以上に痛めつけるといけないと思い混ぜていない。
以前はダコニールやアミスターを潅注していたことがあるが、発育の弱い蘭にはダメージが大きかった。丈夫な雑蘭には月に1回程度の潅注はなんともなかったが、小苗や黄金葉などは生育抑制の害があった。
Posted by woods at 2022年06月14日(火) 19時10分
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