2016年04月22日(金)
農薬散布 [最近の蘭舎(旧)]
今日は早起きして薬剤散布をした。
今日のメインはセイビア−フロアブル20。
炭そ病の予防だ。
ついでにバリダマイシン液剤5。これも糸状菌である炭そ病に効果があるかもしれない。ちなみにバリダマイシンは細菌性のズボ抜けには効果が高い。
前回も入れたが、メリットMを混合した。
セイビアーとバリダシンは1000倍、これに2000倍で加用した。
メリットMは微量用素剤だがマグネシュウムや鉄を補給したかった。
施肥直後だというのに葉の黄化が目立ってきたからだ。
窒素欠乏による黄化ではないようだ。
メリットMは知人にも勧めたが、やると葉が青々してきたと言っていた。過剰にやると心配だが効果はあるようだ。
こちらは黄金葉(緋月)だがもう少し緑が乗って欲しい。
セイビアーやバリダシンの散布方法には注意が必要だ。
自分は電動の噴霧器で散布していて噴口は7頭口を使用している。葉や株元に霧状に散布したいからだ。
土の表面は湿るが根に薬液が届くほどはかけてはいけない。
薬剤の多くは水に混ぜることと土に触れることで殺菌効果が落ちてくる。2日もすればほとんど効かなくなる。
何を言いたいかというともちろん蘭菌のことだ。セイビアーやバリダシンは蘭菌への殺菌効果も高い。大事な蘭菌にとっては毒なのだ。
薬液は葉の表裏に均一にかかるように散布したい。特に葉面散布剤は気功のある葉の裏にたんねんにかける。
炭そ病の越冬場所である枯れた袴にも散布。
私は炭そ病については今まで徹底的に防除してきた。
その甲斐あってほとんど見られなくなった。新芽の成長も年々良くなり昨年は今までで一番良かったと思う。
生育不良になると肥料不足と思う人が多いが、炭そ病を防除できているかを今一度考えてみて下さい。
「葉先枯れ」ばかりでなく、「なんとなくの生育遅延」や「根痛み」は炭そ病の可能性が高いです。
自分が失敗したことですが、袴が枯れ上がって明らかに炭そ病だと思われる株を何度か購入し栽培しましたが、元に戻すに何年もかかってしまいました。一度かかったバルブの治療は困難で、新たに出る新芽にバックから移るのを防ぐしかないのがこの病気です。
ちなみに失敗事例は故人の遺品整理の競りで入れた品です。主人が元気なときは防除できていたと思いますが、特に長期に闘病した方の蘭は家族が水管理はしているものの、長きに無防除となりその間に炭そ病を蔓延させていることが多ったです。
例えば花が咲いていたような大きな株も入れたときの芽は前が出ると枯れるなどですべて枯れてしまい。残っているのは自分のところで出た芽だという感じです。すぐに花が見られると思っていたのに小苗を買って育てのと変わらなかったということになっています。
Posted by woods at 2016年04月22日(金) 09時05分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
こんばんは
農薬散布は基本的な考えを参考にしてもらえればと思います。私は大量の鉢を相手にしているのと販売用の苗をきれいに作りたいので散布回数が多くなっています。
これだけ頻繁にしないといけないと言うことはないので耕種的防除に心がけて薬剤散布は最低限にして下さい。
こんにちわ。病気で蘭を枯らすことだけはしたくないので出来る限りの事は当ブログを参考にやっているつもりです。何より枯れてばかりでは嫌になります。
今週末も仕事なので蘭をゆっくり見られないのが残念です。
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