2016年06月08日(水)
第三蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
何度も紹介しているが第三蘭舎のビニールハウスです。
今朝の状態です。
このハウスは南西北サイドの3面と、西と東の妻サイドに手動開閉の窓、屋根の中央に30センチほどの巻き上げ開口を付けている。
計6カ所を開閉することで換気を行っている。
西側の妻サイドは吸気として東は排気としている。排気は工業扇2台を設置。
サイドは自動巻き上げとしている。25℃を境に開閉する。
ハウス内は蘭棚が3列あり北側の2列を寒蘭を置いている。
この棚は画像のようにノーポリで囲っている。冬期の保温用の内張なのだが、夏場も乾燥防止として残している。
内部はこんな状態だ。
サイドに垂らしている1メートのほどのノーポリを60〜70センチめくっている。
南側はハウスのサイド窓が全開になると風が吹き込むので出来るだけ入らないように6、7割しかめくっていない。
北側は窓の外は畑の法面なので涼しい風が入るよう多めにめくっている。
サイドに垂らしているノーポリは天井部のノーポリに密着せず10〜20センチほど隙間を空けて取り付けている。
これは夏場に乾燥が酷くなったときにノーポリをもう少し下ろしても(あるいは完全に下ろすかもしれないが)、隙間があることにより煙突効果で蘭棚内の温度上昇を防ぐ効果があるからだ。
西側は吸気用に出入り口を開けている。
天井には東向きにサーキュレーターを設置し風の流れを作っている。
東側は申し訳ないほどの小さな換気扇一つだ。
これほど密封していると皆さん驚くが、床に散水しているので思ったほど温度は上がらない。
こちらはエビネを除けて作った加温棚。
5月以降北面のビニールを除けた。
この状態でも蘭棚より1〜2℃温度は低い。
温度差はノーポリとビニールの違いだと思う。
エビネ棚。
すっかり嫌になっているのだが最低限の管理だけはしている。
手抜きの方が良く育つのかもしれない。棚の上を覆うノーポリは晴れた日は掛けている。
Posted by woods at 2016年06月08日(水) 06時43分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
コメント
黄化はいろんな原因で起こっていると思います。先の事例が消去方で高温時の過乾燥かなと思っただけです。一般的には冬期(低温)の乾燥や窒素・微量要素の欠乏等も大きな原因です。
また当然個体差はあります。趣味なら個体差で良いですが、販売する者にすると致命的ですね!ただし乾燥防止対策は黄化を防ぐためにやっているのではなくますます酷くなる夏場の高温対策として取り入れています。
こんばんは。
エビネ、画像の貼り方で良くわかります。
黄化は、高温時の過乾燥に弱い葉質で、この蘭に限った現象かとも思えます。蘭の個体差で片付けるわけには・・・ダメですね。
トラックバック
トラックバックURL
http://www.tosaran.com/ablog5/tb.php?ID=549