2016年06月15日(水)
黄化2-2 [最近の蘭舎(旧)]
下の画像は化学性の話の中で使った表。
なぜ欠乏症を疑うかというと私が使っている用土にはほとんど苦土(MgO)が入っていないからだ。(サツマは軽石に自家製ダケは白根土に近いと思う)
そして肥料として使っているグリーンキングには水溶性の苦土とマンガンが微量に含まれているものの潅水回数が多くなったここ何年かでは不足してしまうのではないかと考えられる。
以前のように夏場でも6,7日に一回なら肥料成分の流亡も少なかったと思うが、3,4日に一回となった今では施肥したものの多くが流出していると考えられる。特に水溶性ならなおさらだ。
(グリーンキングは加里含有量も少ない上に水溶性なので加里も不足しているかもしれない)
そんなこともあって液肥クミユーキ2号や葉面散布メリットMを潅注してきた。
全体としては不足気味なのだろう。それ故個体差や条件(蘭菌が弱ってしまうのも黄化の要因だと思っている)によって黄化してしまう株が出てくるのだろう。
Posted by woods at 2016年06月15日(水) 06時13分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 5 )
コメント
おはようございます。次回の置肥から黄葉になったものに試してみようと思います。
tairo1008 さん
寒蘭に苦土石灰をやるというのは聞いたことがないですね。昔から置肥か液肥をやるだけでその前に苦土や石灰は入れないです。
当然入れていないので欠乏症状が出ても不思議はないです。
私はそんなこともあって昨年と一昨年は苦土の入ったメリットMを葉面散布したり潅注をしたりしました。
それで欠乏症は出ないと考えていたのですが、欠乏症のように黄色くなる蘭が幾つかあったのでどうしたものかと思っています。
katsuya さん
各肥料成分が不足しないようにやるのが基本ですがなかなか細かく計算しては出来ないですね。
置肥の肥料成分は土壌に保持されものも少なくないので潅水が多いと言っても完全になくなるものではないです。成分によって保持される量が違ってくるのでややこしいですが。
私の1回量を1/3づつ一ヶ月毎にやると一回にやるよりはずっと効率よく効かすことが出来ます。欠乏症も当然減少します。
私は、ほうれん草、なす、キュウリ、トマト、枝豆、すいか、かぼちゃ、にんにくなど色々な葉野菜、根菜などやっていますが、昔からの土作りの経験で必ず苦土石灰を投入します。投入を忘れたり、少なかったりすると成長につれて葉が黄色くなり成長が悪くなり、収量が減ります。雨が降り、土壌は酸性になっていきますので、苦土を投入して酸性からアルカリに直していきます。苦土はMg、石灰はCa、専門的なことは知りませんが農協で土壌のPhを計ってもらい作物作りにいかしています。確かに苦土が少なくなると葉は黄色くなりますね。
tairo1008
葉の黄化について私も気になっていたので施肥に関する事項は参考になります。欠乏症についてはそれぞれの成分まで細かく気にしていなかったので肥料選びのヒントになります。また、権水の多少もそれ程考えに無かったです。
ところで置肥について質問です。権水が多くなった分、成分が流出し欠乏症が疑われる件ですが、年3回の置肥を1ヶ月ごとに分けて与えると如何なものでしょうか?(特に3月から花時期にかけて)少しずつ蘭へ肥料成分を与えられますし欠乏症の改善につながると思います。ただ問題は面倒ですが・・・
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