2017年08月31日(木)
今朝の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
8月も今日で終わり。
画像は今朝の蘭舎だが、蘭たちは今年も何とか夏を越せたようだ。
まだまだ残暑は続くが、朝はずいぶんと涼しくなった。
35℃を超えるような暑さの対策としてはなんと言っても一番は水やりだ。
今年の8月は今朝で11回目の潅水となった。
水をやるたびに新芽が伸びている。毎年花の付いている株の芽は遅いが、未開花株はほとんど新芽が展開した。
中央の黄色い蘭は「清流」。
この蘭は早い芽の後に遅い奴芽が出ていた。今ではどちらも大きく展開している。
今年の新芽の伸びは昨年より良いように感じる。
この蘭舎が昨年と違うのは、昨年より夏場の遮光を軽くしたとこだ。
盛夏に余分に張っていた薄めの寒冷紗を今年は張らなかった。汚れていた波板も洗浄した。
基本的に盆頃には遮光を弱める管理をしてきたがここ何年か出来なかった。暑さが心配だったからだ(今年は実際明るくしたので1,2℃は温度は高かった)。
夏至の頃と比べて光環境はずいぶんと違っている。暑さだけにとらわれていると失敗すると思う。
朝夕はずいぶんと暗くなっている。この蘭舎も9時前にならないと十分な日は差してこない。夏のままの遮光では暗くなりすぎだと思う。
Posted by woods at 2017年08月31日(木) 16時22分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2017年08月27日(日)
今年の花芽 [最近の蘭舎(旧)]
今朝は少し模様替えした。
蘭棚を囲んでいたビニールを除けた。鉢の出し入れなど作業に邪魔になり鬱陶しくなっていた。これから展示会に向けた管理をしないといけない。今日までに花芽を80ほど見つけた。遅い遅いと思っていたが昨年の半分ほどだ。
画像は「紫音」、今日花芽を見つけたなかの一つだ。花芽の大きさから中村支部展か本部展にちょうどだろうと思う。
今年のメインの株になるので葉姿に問題は無いかとチェックしていた。
葉長は62センチほど、紅花の部に出品出来るので安心した。
この株は今年の新芽が伸びすぎないようにと2芽出している。
こちらは芽会で優勝した刷毛。
花芽が付いていないかと見ていたが付いていなかった。
新芽がこれだけ大きいと昨年の芽にはなかなか付かない。
新芽に遅れて花芽が付くのを期待!
Posted by woods at 2017年08月27日(日) 20時41分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 3 )
2017年08月25日(金)
中一日潅水 [最近の蘭舎(旧)]
今日も暑くなりそうだ。
今朝は中1日で潅水した。
今日はできる限り葉の裏にも水がかかるように丁寧にかけた。
水量としては多いが思ったほど水圧は無い。
水圧としては新芽が葉元から折れて倒れない程度。
これで潅水ついでに葉を綺麗に洗い流している。
そろそろ花芽の時期。少し模様替えした。
ミスト散水と送風で寝心地が良いのだろう!
Posted by woods at 2017年08月25日(金) 10時07分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 3 )
2017年08月24日(木)
37℃越え [最近の蘭舎(旧)]
昨日今日と2日、37℃を越えた!
画像は第三蘭舎のビニールハウスだが、第一も第二も同じだ。四万十市江川崎が37℃越えで日本一だとテレビで言っていたが、この辺も35〜6℃はあったと思う。それからすると蘭舎内は意外と温度は上がっていないのかもしれない。
こう暑くてはおかしなのが出てくる。
今のところ古葉にとどまっているが・・・・
新芽は元気だ。
Posted by woods at 2017年08月24日(木) 22時40分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2017年08月22日(火)
今日の農薬散布 [最近の蘭舎(旧)]
画像は昨日。いつものところで・・・・
こちらは先日購入したマスク(10枚入り)。使い捨てだがこれだけあれば一年は大丈夫だろう!
今日は殺虫剤のロディー乳剤を散布したが、あの強烈な臭いがこのマスクでは全くしなかった。防塵用だが活性炭入りが良いのかもしれない。
今日の農薬+葉面散布剤。
ロディーは2000倍。他は1000倍で散布。
自分はアミノメリットを25年以上愛用している。ほとんど農薬との混合使用で単独でかけることはなかった。
時と場合により窒素濃度が違う特青、青、黄を使い分け、最近は窒素の無いメリット赤、メリットMを使い分けしている。
1リッターの噴霧器を買ってから幾つか単独でかけてみるようになった。それはお疲れ状態の株が蘭舎の所々にあり、それに的を絞り散布してみたかったからだが。
結果はかけないよりかけた方がより改善しているように思う。
Posted by woods at 2017年08月22日(火) 14時20分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2017年08月18日(金)
葉面散布 [最近の蘭舎(旧)]
暑さのせいだろうか古葉がだいぶ黄色くなったのが目立ってきた。
手押しの噴霧器でメリット黄を散布した。
1000倍液で第一と第二蘭舎の蘭に約1リットルの散布だ。
効くかどうかは解らないがこの時期の暑さ対策としては良いのかと思う。
Posted by woods at 2017年08月18日(金) 10時24分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2017年08月15日(火)
今朝の作業 [最近の蘭舎(旧)]
今朝は25℃。昨日の朝も涼しかったがそれまでは朝の蘭舎は27〜28℃あった。
今朝はおいていても仕方が無い細めの夏芽をかいだ。
この鉢は秋芽は完全な親葉になって早い夏芽が20センチほど伸びていた。この夏芽は残していても花は付いたと思うが、秋芽に確実に花を付けるため思い切ってかいだ。
結構伸びた秋芽に気がついたら小さな夏芽が付いていた。
昨年の芽に花芽が付かないときこれくらい伸びた秋芽には花芽が付きやすい。花芽分化は済んでいると思うが夏芽が伸長してき養分の競合で花芽が止まるといけないと思い夏芽をかいだ。
こちらも秋芽の元に小さな夏芽が付いている。
こちらは定期植え替えの蘭。
春芽がほどほどに伸びている。
昨年の芽に花芽を確認した。
Posted by woods at 2017年08月15日(火) 07時19分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2017年08月14日(月)
第二蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
Posted by woods at 2017年08月14日(月) 15時48分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2017年08月13日(日)
今朝は水やり [最近の蘭舎(旧)]
Posted by woods at 2017年08月13日(日) 23時51分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2017年08月12日(土)
今日の照度 [最近の蘭舎(旧)]
今日は雲一つ無く良く晴れていた。
第一蘭舎の屋根を綺麗にしたので照度を確認した。
照度はたまに確認しているがいつも雲がかかって正確に計れなかった。
今日は絶好の測定日だ。
8月12日12時56分の外の照度。
10万ルックス弱だ。
夏至の頃は12万はあったので日差しは弱くなっている。
日が当たるところで平均1万といったところだろうか。
(屋根の洗浄前は2千は明るくなったと思う)
日が当たらないところは3〜4千。
Posted by woods at 2017年08月12日(土) 22時08分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2017年08月11日(金)
今晩の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
夕方の5時だというのに32℃。
今日は昼間の最高は37℃で今季一番の猛暑だった。
変わったことは無いが、早い花芽が見え始めた。
画像は「恵」、少し早めだ。今年期待している株なので複数花芽が出ならこちらの早いのは欠こうと思う。
それと屋根の洗浄後は少し明るくなって外が10万ルックスのとき1万ルックスを超えるようになった。ただ夏至の頃と比べると日差しはかなり弱くなっているので8千〜9千ルックスが平均的なところだ。
また、昨年も出ていていつの間にか解らなくなっている症状が、今年も幾つか見つかった。去年は生理的な物だと思っていたが、どうやら薬害のようだ。おそらくコテツフロアブルの薬害だろう。
新芽に葉緑素が薄くなった斑点が生じている。
初めて見た時はウイルスも疑ったが、斑点は線条でもなく葉先にも出ていないのでウイルスで無く生理的なものだと思った。
いつのまにか消えて解らなくなるので、薬害で起こる一時的な葉緑素の障害の可能性が高い。
Posted by woods at 2017年08月11日(金) 23時47分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
2017年08月08日(火)
今朝の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
屋根の洗浄で少しは明るくなっただろうか!
今朝は潅水した。
今月3回目。台風前にと2日と5日にやっていたが、今日は晴れて暑くなりそうなので敢行。
天気が悪かったので中2日でやることは無かったが、雨の日に水をやりたくないので結果3回目となった。
乱雑に置いていたトロフィーを棚を作って並べてみた。
優勝5つと準優勝3つ。最近はトロフィーが一回り小さくなった。
本部のトロフィーは沢山貰っていたが支部や遅花会等へリサイクルし、今ではこれだけになった。
Posted by woods at 2017年08月08日(火) 14時37分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2017年08月07日(月)
台風一過 [最近の蘭舎(旧)]
今日は昼過ぎには青空が見えてきた。
台風は明け方にかけて通り過ぎたが大したことは無かった。
午前中は家の周りの片付けと掃除をしていたが、午後は第一蘭舎の波板を洗浄することにした。
屋根はこんなに汚れていた。
洗浄中
洗浄後
屋根の洗浄が終わった頃には青空がかなり広がっていた。
Posted by woods at 2017年08月07日(月) 18時13分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2017年08月01日(火)
今日から8月 [最近の蘭舎(旧)]
早くも8月になった。
蘭舎は今日も暑く最高温度は36℃。夕方5時をすぎても30℃を超えていた。
昼間は暑くて蘭舎に居られないので朝夕に作業しているが、今日は晩の作業もほとんど出来なかった。
花を見たい覆輪だが、夏芽が伸びていて奴になっていた。
急遽、芽かきを・・・
昨年のバルブは比較的小さい。これに奴芽は厳しかった。花芽分化はしていても花芽が順調に伸びてくる力はなさそうだ。
運良く春芽に花芽が付くことを期待。果たしてどうなることか!
明日、中2日で水をやるべきかどうか考えながら、土を見てみたいなと思い植え替えできそうな鉢を探していた。
花芽が出ている鉢を見つけたので、良い鉢に植え直すことにした。
2センチほどに伸びている。
土は思った以上に湿っていた。湿り状態からは明日の水やりは必要なさそうだ。
4.5号のプラ鉢から6号の同絞りに。
Posted by woods at 2017年08月01日(火) 17時29分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2017年07月30日(日)
今月8回目 [最近の蘭舎(旧)]
Posted by woods at 2017年07月30日(日) 17時02分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2017年07月28日(金)
薬害 [最近の蘭舎(旧)]
ここまで酷いのは珍しいが6月20日散布の薬害だ。
5枚葉の伸び具合から6月20日の散布だと解る。
こちらも同じような薬害。
こんな鉢が4つあった。それも第一蘭舎に。
何らかの条件が重なって薬害は出たと思うが、一番大きな事は4種混合にしたことだ。それに加えこれらを置いていた棚は2度散布をしていたかもしれない。
薬害に気がついた鉢はいまのところ4鉢だがスボでダメにすることを考えるとこれで済んだことは幸いだ。今シーズンスボで新芽をやられたのは3鉢ほど、そのうち腐敗病かもしれないと思い処分した鉢が2つだ。
農薬散布はいかにリスク管理するかで薬害が出からと言って農薬を使わないのでは病気の予防は出来ない。
この鉢は芽会で優勝した刷毛ものだが、薬害が出た鉢とは同じ棚に置いていた。
鉢は2千数百あるが今のところ4鉢意外に薬害は無い。
Posted by woods at 2017年07月28日(金) 17時24分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
今朝の消毒 [最近の蘭舎(旧)]
気がつけば1週間更新していなかった。
あまりの暑さに蘭の世話をするのを忘れていたわけでは無いが・・・
朝の時間帯は蘭舎に入っていた。早起きして蘭舎を一回りし水をかけたり枯れ葉を除いたりとやることはあった。ただ昼間は蘭舎にいられなかった。
今朝は前回から15日、今月中にもう一度と思い空を眺めていた。
ビビは朝から食欲旺盛!
天気は大丈夫と決行。
4つも混ぜると、特に殺虫剤は薬害がでやすい。朝から雨は嫌だと天気を気にしていた。
6月20日に同じように4つ混ぜて消毒したが、4鉢ほどその時に薬害が出たのではないかと思われる蘭があった。それぞれ新芽の展開はじめ、芽としては5、6センチの小さな時だと思うが、そのタイミングで葉元に薬液が入った新芽にいくつか薬害が出ていた。
Posted by woods at 2017年07月28日(金) 06時59分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2017年07月21日(金)
今朝の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
昨日は空梅雨だった梅雨が明けたとたんに大雨が降ったが、今日は晴れそうだ。
梅雨が明けたら考えようと思っていた遮光はこのままでいいかと思っている。湿気の多い天気が続くので正確には計れないが、晴れ間が見えたときの照度が1万ルックス前後だ。
ここを訪れた人は葉が綺麗だと褒めてくれる。
それは当然なことで綺麗な物しか置いていないからだ。少しでもおかしな鉢は第二蘭舎に移していて、その後空いたところに第三蘭舎の生き良い蘭を持ってきている。
おかしな蘭はこの棚でしばらく様子を見ている。
蘭の病気の多くは感染源は親バルブだ。親株に病気があると新根や新芽に容易に移ってしまう。逆に親バルブが保菌していないとなかなか発病しない。
隣の株から移るのじゃないかと言われるが、薬剤防除と耕種的防除でその可能性は大きく低下する。逆に親バルブからの感染は予防が難しい。
腐敗病は枯れた患部を切除後に、新たに芽が出るなど良く育っていても、次の年もしくはその翌年に発症してしまうことが良くある。このため隔離して2年もしくは2シーズンは注視していないといけない。
これだけ腐敗病の疑いのある株があるのかと思われてしまいそうだが、この棚から腐敗病を発症することはほとんどない。隔離する前に明らかに腐敗病と思われるものは廃棄しているからだ。ここに隔離されている物はほとんどが一過性の炭そ病や肥料痛みなどで終わっている。
また、外部から入れた蘭もここで2年間管理している。
Posted by woods at 2017年07月21日(金) 06時40分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 6 )
2017年07月19日(水)
梅雨明け [最近の蘭舎(旧)]
四国もついに梅雨が明けましたね。
腐敗病らしき物がありましたので画像をアップします。
【地上部】
新芽の元が黒変し葉元がスボ抜け状態。
昨年の芽は葉元から黄化。
明らかな腐敗病の病徴だ。
【地下部】
一部の根が黒変腐敗している。
正常な根も多い(正常な根があるのも特徴)。
特に昨年のバルブの根が腐敗している。
そこまで細かく見ていないが、新芽が出る前、昨年の芽のバルブから新たに下ろした根が腐敗病に感染したと考えられるケース。(腐敗病はどうしようもないので、他の蘭の感染源になる前に即座に廃棄処分した。)
この株を置いていた周辺を即座にベンレートT千倍液を潅注した。
発病株は昨年10月に棚入れした外部からの導入蘭。
フザリウム菌をどこかに持っていたと考えられる。
袴に菌を持っていて発芽した胞子が鉢土に流出、新根が伸びていって接触し感染したものと推測できる。
Posted by woods at 2017年07月19日(水) 17時19分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
腐敗病について [最近の蘭舎(旧)]
そろそろやっかいな病気が出始めているので、既出ですが参考までに以下に関連記事を載せました。文章を書くのは苦手ですので理解しにくいかもしれません。解らないことは別途質問して下さい。
寒蘭腐敗病(フザリウム菌)の発生メカニズム
胞子は水で簡単に運ばれる。灌水で周りの鉢に飛び散り、土の中に流れて行くと、多くは死滅するが、運の良い胞子は目の前に根が近づいてくるとその刺激?で発芽し菌糸が根の中に侵入する。菌糸が根の中心の導管まで伸びてくるとその中で胞子を作る。この胞子が水の流れにのりバルブまで届くと、バルブの中で発芽し繁殖することで地上部を犯してしまう。これがスボ抜け症状として現れる。ただこれだけに留まらず、バルブの連結部を通してバックバルブまで感染し発症してしまう。最後には株全体が腐ってしまう。
菌が侵入できるのは根の先端の伸張中の根冠部のようだが、何らかの原因で傷があると傷口からも侵入してしまう。新芽が袴を割って伸びてくるころは袴の割れ目からも感染しやすい。
スボ抜け症状は新芽に起こるが、これは新芽の根がフザリウム菌に犯されやすいとことに起因していると考えられる。2年生以上の根には先にラン菌が定着していて、糸状菌同士の拮抗作用でフザリウム菌を抑制しているようだが、1年生の根は最初は無菌であり、ラン菌を取り込もうとしているため、同じ糸状菌のフザリウム菌には無防備で簡単に侵入されてしまうのではないだろうか。
また、古い根であってもなんらかの原因でブザリウム菌の勢力が強まってしまうと菌糸が侵入してくる。2年生以上のバルブではズボ抜け症状は見られないが、代わりに、葉がバルブの元から黄化し少しの刺激でぱらりと落葉する症状が見られる。道管やバルブの中で菌糸が増殖してきて道管を詰まらせてしまい、地上部に水を送れなくしてしまうからで、初期症状として葉が何となく生気を失せて萎れてくる。こちらもバルブの連結部を通してバックバルブも感染してしまう。(逆にバックの方から症状が出て新しいバルブに移っていくこともある)
フザリウム病で問題になるのが、発病したら株全体が枯れるまで収まらないことだが、これが1〜2ヶ月の短期間に留まらず年を越えて発症していくことがある。
それと2年生以上の根では感染してから発病するまで長期間(数ヶ月から数年)かかっているようだ。
さらにやっかいなのは、発病した株の残渣が感染元であるばかりか、胞子の状態で越年し数年間は感染する危険性を持つことである。
胞子はほとんどが数ヶ月以内に死滅するのだが、なかに厚膜胞子となって数年生きながらえる物がある。この胞子もそのままでは、土の中で栄養となる物がない状態では発芽しないが、根が目の前に近づいてくると根から分泌される養分で発芽し根を犯してしまうこととなるのだ。
残渣は発病株を処分すれば良いが、厚膜胞子が潜む可能性のある土や鉢は古い物を使わず新しいもか消毒済みのものを使用する必要がある。
これでも完璧でなく、親バルブのどこかに付着している可能性もあり、いつか土の中にこぼれて根に遭遇するかもしれない。とてもやっかいな病気なのだ。
腐敗病は、症状的に急性なもの慣性なもの色々ありなかなか判断が付きにくいと思いますが、スボ抜け症状を認めたときは速やかに正常な蘭から遠ざける、隔離することを徹底し、繰り返すことで根絶できる病気です。
腐敗病かただのズボヌケかと思いながら何時までも蘭舎に置いておくことが、この病気を蔓延させている大きな要因です。
Posted by woods at 2017年07月19日(水) 07時10分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 5 )
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