2020年07月04日(土)
今朝の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
今日は大雨。外では何も出来ないので蘭舎で作業と思っても憂鬱。
昨日届いていた鉢を箱から取り出してみた。
東洋蘭センターに注文していた5.5号鉢6個。
5.5号のこの鉢に植えて花を咲かせてみたいのが幾つかあった。ほとんど初花だがこれくらいがちょうど良い。
早速植えてみた。
中央の2列目が、5.5号鉢。手前は5号鉢。
Posted by woods at 2020年07月04日(土) 09時48分 パーマリンク
2020年07月02日(木)
花芽分化期後の管理3 [最近の蘭舎(旧)]
植え替えネタで申し訳ないです。
私のところではこれからしばらくこんな作業が続きます。
この株は秋芽に一つ、昨年の芽(秋芽の付いている芽)に一つ、夏芽が上がってきた。どうしたものかとうつしてみた。
秋芽に花が付くと思って2つの夏芽は残すことにし、ついでにバックは要らないだろうと外し、一つ大きな鉢に植えることにした。
これで今年花が見られれば良いが、咲かなくても株が増えるので良いかなとこんな植え方をした。2つの夏芽をかげば秋芽には確実に花は見られるだろうが、残してもこの大きさの秋芽なら大丈夫かと思う。昨年の芽にはどちらにしても花は来なそうな株だ。
「紫月」我が家の東の横綱
一応点検している。悪いところがあればこの時期に直しておきたい。
5芽に別々のところから2芽新芽が上がっている。バックの端が黄色くなってきているが、鉢をうつして外すほどではない。このままおくことにした。
「薫風」西の横綱
今年いちばんひな壇に上げたいと思っている蘭。これも2芽上がっているが、別のバルブから出ているようだ。親は4芽だが芽かきする必要は無い。葉先の傷みはあるが展示会前に整理すれば良い。これもこのままおくことにした。
「恵」やっと株が出来てきた。もう一度しっかり咲かせてみたいと思っている蘭。
バックの端が傾きすぎていてさらに黄色くなっている。外してしまいたい。株全体も前に寄りすぎ。これも2芽新芽が出ているが別々のところから。新芽の伸びが今一なので作業は保留。もう少し先にした。
この時期の管理はこんな感じでやっています。
Posted by woods at 2020年07月02日(木) 16時51分 パーマリンク
2020年07月01日(水)
配合土つくり [最近の蘭舎(旧)]
今日は配合土が残り少なくなっていたので、土作りをした。
配合は元の土がそろっていたら1時間もあれば済むのだが、配合のメインとなるダケ土は手作りしないといけない。その作業に3時間ほどかかる。これが自分の蘭作りでは一番嫌な作業だ。
山から採ってきたこの土を
砕いて細かくする。
篩でふるって大中小に分けている。
山の土には、こんな物が混ざっている。自分のダケ土には有機物が結構混ざっていると言うことだ。たまにミミズも入っている。
配合割合は前回と同じ。
画像は完成した配合土。このコンテナで8杯ほどあった。
最後に水をかけている。明日にはキトチンキをかけて仕上げをする。
Posted by woods at 2020年07月01日(水) 19時58分 パーマリンク
花芽分化期後の管理2 [最近の蘭舎(旧)]
調子に乗ってつい続くと書いてしまった。
この時期植え替えする理由の一つを説明したかったが、変わったことでなくいつもやっていることなのですでに紹介済みだ。
画像は久しぶりにヒビ猫。
植え替え時にバックを外すこと。これを土用の丑の日までにやれば、バックに秋芽が着く確率が高くなる。
画像の蘭は一つ小さな鉢に植えていて新芽もある程度伸びたので、黄色くなったバックを除け大きな鉢に植えたかった。
これも鉢をサイズアップした。
後ろが傷みかかっていたので外すか!と思ったが、流石に3芽に芽付きなのでバックはそのままにした。
一芽に芽付き植え。
こんな鉢が増える。
Posted by woods at 2020年07月01日(水) 19時44分 パーマリンク
2020年06月30日(火)
出品のお知らせ [お知らせ(旧)]
今日は一日雨が降っていたので第一蘭舎で過ごしていました。
暗いので電気が付くこちらで作業していた。
夕方までにやっと5点出品の準備が出来ました。
小さいですが「里の月」バック木に芽の着いた「紗羅」、前回早く落札された遅花会金賞の紅もバック木に芽が着いた物がありましたので出品しました。それと鉄管の白花。中村支部展で何度も雛壇に上がっている花です。本部でもひな壇にあがっていたと思います。添付画像は昨年の西土佐支部展優勝花です。それと新芽の色の濃い桃紅花です。
Posted by woods at 2020年06月30日(火) 19時18分 パーマリンク
花芽分化期後の管理 [最近の蘭舎(旧)]
今日で6月も終わりですね。ブログが滞って申し訳ないです。
夏至が来て少し頑張って作業をしようと思っていたが、体調を崩してしまっていました。
曇りがちな天気の中ゴルフに誘われて行ったのだが、18番ホールで土砂降りとなり濡れて帰ってきた。その晩熱が出て3日ほど寝込んでしまった。今は体調も良く今日は一日蘭の世話をしていた。
この時期も私が植え替えをしているのは誰も知っていると思うが、いくつか理由があって植え替えしている。
一つは花芽分化期には花が付くような株は触りたくなく、しっかり花芽分化した後にいろんな手当をしたいと思っているからだ。
その期間は夏至(今年は6月21日)から約1ヶ月、土曜の丑の日(今年は7月21日)までだ。出来るなら梅雨明けまでかな。
何をしているかと言うと植え替えだが、植え替えにもいろいろ理由がある。
この蘭は新芽がぞれのバルブについているが、小さい。なぜなのだろうと見ることにした。
昨年の12月、約6ヶ月前に親株から2芽外したものだった。
芽の出が遅いのはそのせいもある。
根も少ない。1本は株分けの時外れていたのか腐っていた。新しい根が何本か出ていて心配するほどではなかった。
根は先端以外はかなり黒い。これを根が悪いと思ってしまう人も多いが、摘まんで堅ければ問題ない。山採り直後やよく根を消毒していた蘭では白い物が多いが、年数が経てば、根圏微生物が相対的に多くなりその活動の結果として根被に微生物由来の有機物(死骸)が蓄積していく。微生物は蘭菌もだが、鉢植えの蘭の場合バックバルブ(この場合親株という意味)から新芽の根に移行することがほとんどだ。
この株は元の鉢に元の土で植え戻した。
【ホルモン苗以外はどんな芽も親バルブから芽が出る。根を下ろす時期、親株にくっついているため親株の根が近くにある。親株の根圏微生物が我先へと新根を餌食とする。そのため微生物相(微生物の種類や量、割合など)は相続するように子に伝わっていく。根圏微生物相の善し悪しで新芽の成長は違ってくる。当然この中に病気を起こす微生物も存在する。蘭菌も親が良い系統を持っていると新芽の成長は良い。】
こちらは新芽が昨年の芽から出ずにその前のバルブから出ていた。また昨年のバルブが黒変していた。
新しい根(白い根)が数本でているが、古い根はカスカスで中身のない根になっていた。上の黒変した根は根腐れの原因がわからないが、下の2本は特徴のある傷み方をしていた。
袴が発育初期に黒褐変〜枯死するのは亜硝酸ガス障害の可能性がある。
新しい根が健全であると言うことは今の環境は問題ないと言うことだ。
取りあえず悪い根を剪除した。昨年の黒変した袴が心配だが病気らしくはないので無視した。
画像ではわかりにくいが下の2本は灰色に変質している。先端に行くにつれて正常(元が悪かったので先端まで枯れた)だったようだ。これは肥料の濃度障害の特徴。
おそらく4.5号のプラ鉢でしばらく植えていたとき苗の大きさの割に肥料を置きすぎてしまい過剰になっていたのだろう。苗が適度の大きさであれば肥料をすって順調に育ったと思うが、育つ以上に肥料があると根を傷めてしまう。
この株は、根を綺麗にして新しい土で植え替えた。
それと芽かき。花芽分化していても、2芽芽を付けると花にならないかもしれない。花が咲いても良い花にはならない。
かぐかかがないかは株全体を見て判断する。
これは3芽付いていた。
2芽とって1芽にしたが、バックを外したから1芽にした。何を優先しているかは今年花を見たいところだ。そのまま置けば株は大きくなるだろうが、まず花は咲かない。1芽外して2芽にすると花の確立はこの株で五分五分だろう。1芽にすれば、バックの方は要らない。
(続く)
Posted by woods at 2020年06月30日(火) 19時16分 パーマリンク
2020年06月25日(木)
キトチンキの取扱店
キトチンキを探しているが手近には見つからない。
そんな話をいただいた。
キトチンキは株式会社ミズホの製品です。
ホームページのネットショップでも扱っています。取り扱ってる代理店も各地にあります。
代理店も遠いので代理店から代引きで送ってもらったという方も居ます。
Posted by woods at 2020年06月25日(木) 23時23分 パーマリンク
2020年06月22日(月)
今朝は農薬散布 [最近の蘭舎(旧)]
今朝は良く晴れていた。
いつの間にか夏至も過ぎ、梅雨は明けたかのようだ。
今日は農薬散布することにした。
変わりばえしないが、メインは炭そ病予防のアミスター2,000倍。細菌病のズボ抜け予防にバリダマイシン1,000倍。ついでにメリットM2,000倍混合。
ここから散布後画像
二十日に水をやっているので次は中3日でも24日水曜日になる。
置き肥して2週間。消毒をするにはベストタイミングだ。
Posted by woods at 2020年06月22日(月) 08時36分 パーマリンク
2020年06月20日(土)
中3日潅水 [最近の蘭舎(旧)]
今日は晴れそうだ。
水分的にはまだ1日2日大丈夫だが、今日は天気が良さそうなので潅水することにした。
置き肥後、中2日中3日で水をやって今回で3回目となる。
潅水後
グリーンキングに含まれる酵母菌による発酵は終盤になった。
これから白いカビは見られなくなる。
有機質肥料の窒素源はいろんな微生物に分解されてアンモニア態窒素となる。アンモニア態窒素の多くは表土周辺で亜硝酸化成細菌により亜硝酸態窒素に分解され、亜硝酸態窒素はすぐに硝酸化成細菌の働きで硝酸態チッソに分解される。
アンモニア態窒素の一部は土中に浸透し土壌に吸着され、すぐには分解されず数ヶ月かけて硝酸態チッソに分解される。(アンモニア態窒素を土壌に施用すると長期に肥効を示す。一方硝酸対窒素は水に溶けやすいため一時的な肥効しかない。)
硝酸態チッソは速やかに植物の根に吸収されるが、土壌には蓄積されにくく潅水と共に鉢底から流亡する。
一方硝酸対窒素は過剰障害を起こす。
Posted by woods at 2020年06月20日(土) 07時34分 パーマリンク
2020年06月18日(木)
オークション出品のお知らせ [お知らせ(旧)]
Posted by woods at 2020年06月18日(木) 19時04分 パーマリンク
キトチンキ
今日は残り少なくなっていたキトチンキを買ってきた。
高知市に行っていた帰りに窪川のクボタ農機に寄っていた。
キトチンキは株式会社ミズホの製品で高知県ではクボタ農機が代理店になっている。黒潮町にもクボタ農機はあるが売れないのか現物を置いていない。それで買う時は窪川の事務所に寄っている。
農協や園芸店には置いていない品物で、農薬でも肥料でもないのでJAなどでは扱いにくいのだろう。
キトチンキは今から20年ほど前の平成11年2月にはじめて使った。
高濃度キトサンを10%含有している製品。キトサンは農薬ではなく近年その効用が解明された天然成分である。蟹殻の抽出エキスであるが、これがフザリュウム菌の細胞壁に影響し増殖を阻害するとのことである。更に植物に有効な有機酸等を含有しており根張りを良くしたり発根を促進したりするとのこと。
20年前は高幡農業改良普及所に赴任した当時で、農業の現場はフザリウム菌が難防除病害を引き起こしていた。ショウガやミョウガ農家では農薬が全く効かないなかで、経営を左右するほどの問題になっていた。キトサン使用がその一つの対策としてあがっていた。旧窪川町はショウガやミョウガの産地なので農家と関わっていたクボタ農機がこの製品を扱ったのだろう。
自分は寒蘭のフザリウムによる腐敗病対策の一つとして取り入れた。当時年に2〜3回、1,000〜2,000倍液を潅注した。
最近は腐敗病はほとんど見られないので成育中の株への潅注はしていない。数年前までは思い出したように年1度くらいは潅注していた。
今は、用土の配合後に1度だけ潅注し、植え付け時に頭からかけている。
今でも腐敗病が完全に防除し切れていない場合は、年に2〜3回の潅注は予防効果はあると思う。
Posted by woods at 2020年06月18日(木) 06時10分 パーマリンク
2020年06月17日(水)
昨日の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
画像は昨日撮影した物です。
朝方は曇りがちだったが、昼前には良く晴れていた。
施肥後2度目の潅水をした。
肥料を多めにやっていると濃度障害が心配されるので、水に溶ける過剰な硝酸を洗い流すように潅水する。
カビは有機物を分解している酵母菌らしい。原料を堆肥化していた時の課程で混入しているようだ。このカビが落ち着いてくるとアンモニアや硝酸が生成される。
山苗の植え替えの関連で
昨年の7月に採取した苗の根を見てみた。
私の植え方ではホルモンは健在。
Posted by woods at 2020年06月17日(水) 06時34分 パーマリンク
2020年06月16日(火)
山苗の植え替え2
採取して4年目の植え替え
これも採取した時は1芽物だったと思う。2年前にこの鉢に植えていた。2年経過するので植え替えてみた。
ここまで大きくなった苗はプラ鉢植えにしている。プラ鉢植えも土は駄鉢植えと同じだ。下からこの辺まで同じ大きさで植え込んでいる。鉢はこの苗で4.5号。4年目の苗を5号鉢に植えることはほとんど無い。かなり大きくても4.5号に植えている。
左端の鉢は2株を寄せ植えしている。
小さな株、あるいは大量に苗がある場合は2株植えにしているものもある。土の節約のためだ。また、ここであまり花を期待できない物は古い土を使うことがある。6号の駄鉢の土は4.5号プラ鉢2つ植えることが出来る。肥料が残ったり雑菌が多い表土は捨て綺麗なところを使うが、それにゼオライト6号を少し混ぜて使っている。
ゼオライトの効用はネットで調べてもらうと判るが、ミネラルの補給で酸性を矯正することと、土を綺麗にするなどの作用がある。
最後は5mm目の篩でふるった細土を化粧土として覆う。
潅水は2回。その後タチガレエース液剤の潅注。
これらの管理は駄鉢植えと全く一緒だ。
Posted by woods at 2020年06月16日(火) 11時17分 パーマリンク
2020年06月15日(月)
山苗の植え替え
2年前の7月に昨日の山苗と同じように植えていた鉢があったので、植え替えしてみた。
私は山苗も2年(24ヶ月前後)で植え替えしている。植え替えのタイミングはいろいろあると思うが、私は若干の前後はするが24ヶ月を目処にしてきた。夏場に採取した山苗の多くがこの時期からの植え替えになる。こんな暑い時に植え替えして良いかと幾度となく言われるが、私のキーワードは24ヶ月なので全く気にしていない。ただし、蘭舎に居られないくらい暑い時は朝晩の涼しい時に植え替えしている。
これらの苗も2年前は直根の1芽物だった。5号の駄鉢に7本植えていたが大小あるがよく育っていると思う。
7本は大きくなりすぎたので同じ鉢には植えられないので6号鉢に植えることにした。
ちなみに6号鉢の土は4.5号のプラ鉢2杯分の量になる。
サナが見えなくなる程度の土を置き、その上に苗を並べる。このときは苗の位置を2,3センチ深めにしておく。最終的に引っ張り上げて苗の傾きと高さをそろえる。
傾きを直しながら土を入れていく。
土は5mm目の篩で軽くふるった物を入れるが、できる限り土粒の周りに微塵が付着するように軽くふるっている。また、大小の粒の混ざり具合は下から上まで同じとしている。それにより水分や肥料分が鉢内に均等に行き渡る。
3、4回に分けて土を入れるがそのたびに少しづつ高さと傾きを調整する。
最後にふるいで落ちた細土を表面に載せる。化粧土の意味もあるが表面で軽く蓋をすると言う感じだ。それと捨てるのはもったいないのでここで使っている。
潅水は2回。
仕上げにタチガレエース液剤等の混合液の潅注。蘭菌をはじめとした根圏微生物にダメージを与えないようできるだけ軽く潅注。タチガレエースはピシウム菌、フザリウム菌(腐敗病には効かない)に効果があり蘭菌などリゾクトニア菌には効果が低い。また発根作用が認められるので植え替え時には唯一使用可能な農薬。
肥料は
植え替えして1〜2週間はやらない方が良い。蘭菌をはじめとする根圏微生物相(根圏微生物の活動範囲=根の表面5mm前後まで 寒蘭の場合根被も)が安定するまで待つ。自分は6月の置き肥が終わったこの時期は次の9月の置き肥まで肥料はしていない。
画像は根の断面1/4カット。
すでに既出で何度か説明しているが改めて・・・
寒蘭の根は特殊で根圏微生物相に根被部分が関わっていて微生物の住処となっている。根被は発根初期の先端部分は生きた組織であるが2,3センチから上で古くなったところは死滅していている。その組織は網目状になり内容物はなくスポンジ状態になる。乾くと空気が入り込み湿ると水がたまっている。この組織は先端の生きた状態の時から微生物の餌場になっていて、古くなったところも多くの微生物が住処としている。ここで最も大きい物では線虫類が見かけられる。量的には細菌や糸状菌が多い。根被の内側に外皮があるがこの組織で根圏微生物の侵入を食い止めている。ただし共生菌の蘭菌だけはその内側の皮層内部まで侵入しそこに定着する。また病原菌である炭そ病や腐敗病のフザリウム菌も何かの拍子にこれに侵入して根を傷め病気を起こさせる。根被の微生物は表面や土の方まで勢力を伸ばし繁茂している(植物が吸収できない土の肥料分も微生物は体内に取り込んでいる)。その活動の中で死滅した微生物が無機化し寒蘭の栄養源となっている。蘭菌はこれに上手く関わって寒蘭を助けている。
根圏微生物相が上手く維持できれば土が新しいとしばらくは寒蘭の栄養源は不足しない。肥料なしでよく育つ事になる。
Posted by woods at 2020年06月15日(月) 06時10分 パーマリンク
2020年06月14日(日)
山苗の植え方
山苗を採ってきたので植え方を紹介します。
山苗はホルモンの周りに付いている土をできるだけ落とさないように採って帰っている。画像に写っている黒い土がそれだが、根に付着している限り一緒に植えることだ。ここには有用な根圏微生物が存在している。
今回は苗が小さいので5号の駄鉢植えです。
雑菌に冒された。寒蘭にとって悪影響のある土のところにはまず寒蘭は生えない。落ち葉が腐敗したようなところには無く表土が露出した比較的新鮮な土の上に寒蘭は生えている。
鉢の底にサナを置きそれが見えなくなるくらい土を入れる。
取りあえず直根の長いのを先に入れる。まっすぐ入らないのは斜めに置く。
土を少し入れる。
余裕があるスペースへ残りの直根の短い苗を入れる。
土で埋める。
これまでで一番大事なところは山苗は採ってきたまま植えること。水洗いや消毒はNG!!!
1〜2センチ深めに植えておき最終段階で引っ張り起こすと綺麗に立つ。
配合土は5mm目の篩でふるって使用。配合土自体は成木に使用するものと全く同じ。
ふるいで通った細土を化粧土として表面にかける。
化粧土はかけなくても構わないが、表面の粒を綺麗にそろえると、水分や肥料が均等に広がりやすいと思う。
潅水
20〜30秒しっかり水をかける。数分空け2度潅水する。
2度目の潅水後(1〜2分後)、立ちがれ予防剤を軽く潅注する。
この後、棚に移動してお終い。特に置き場所には拘らない。空いたところに置いている。その後の潅水等は他の鉢と同じになる。
潅注のメインは立ちがれ予防の「タチガレエース液剤」1,000倍液。ついでに土作りのための「キトチンキ」これも1,000倍程度。最後に効果があるかどうか判らないが「HB−101」数滴加用。これらの混合液を如雨露で数秒間軽く潅注。
土壌消毒は蘭菌を含めた根圏微生物を壊滅状態にしない程度にできるだけ軽くしている。
これが私の山苗の植え方です。
Posted by woods at 2020年06月14日(日) 19時01分 パーマリンク
2020年06月13日(土)
第三蘭舎の苗
画像は昨日撮影した物です。潅水後撮影。
山苗の栽培について質問があったので、「苗づくり」と言うカテゴリーで幾つか載せていこうと思います。今回は現在の山苗や小苗の状況を紹介します。
自分は特に苗づくりにおいて特別なことはしていないと思っていた。
生育ステージ事に鉢の種類や大きさを違えてはいるが、肥料のやり方や水やり採光等展示会用の大株と基本同じ管理をしてきた。ただ、その場その場で少しだけさじ加減を変えていた。人から見るとそれが何か特別なことをしているように見えたのかもしれない。
ある程度大きくなった苗は陶器鉢では5号や5.5号に、プラ鉢では4.5号と5号鉢に植えている。
プラ鉢に関しては最初こんな鉢で蘭がまともに出来るものかとバカにしていた。実際使ってみるとよく出来た。不思議だったのでなぜかを考えたとき(実際いろいろ調べたが)土が乾燥しにくいことが大きな理由だとわかった。特に潅水間隔の長い栽培では生育に差が出てきた。
10年ほど前までは自分はすべての管理を陶器鉢植えをメインに考えて管理してきた。プラ鉢はついでという感じだった。その後プラ鉢植えの数が増えてきたが今でも栽培法は基本変わっていない。
画像のような寄せ植えはすでに紹介済みだが、
生育不良苗の苗を育てるのには意外と効果が高い。蘭菌のネットワークを利用したものだ。生育の良い方の蘭菌が悪い方の苗を育てている。
この鉢には紺覆輪の極小山苗を大きなホルモン苗と一緒に植えている。紺覆輪の方はなかなか芽が出ないが枯れることも無く育っている。この苗で2芽物になっている。
画像のプラ鉢植えは新芽が綺麗なのでここに置いているのもあるが、駄鉢植えの寄せ植え苗をプラ鉢に取った時少し小さな苗だったためこの棚に置いていた。
これらの鉢は第三蘭舎のボックス栽培棚の蘭だが、ボックス栽培は今まで紹介しているように、平棚の4面をビニールで覆い、北面の1方向のみ開放している栽培方法。厳寒期は開放している面も閉じる栽培方法だ。乾燥時の過乾燥防止になり、潅水間隔の短縮や床面散水で湿度を保てる。また意外にも温度上昇の抑制にも繋がる。
山苗の植え方は後日紹介するが、山苗の小さな物は5号の駄鉢に植え大きな物は上の画像のように6号の駄鉢に植えている。
これらも蘭菌のネットワークで相乗的によく育っているようだ。
こちらはつり棚。ワイヤーメッシュで15センチ四方の枠を作ってそこに鉢を差し込んでいる。
ここで数年育てて見込みのある物を陶器鉢に植え替えしている。今のところこんな感じだ。
Posted by woods at 2020年06月13日(土) 06時39分 パーマリンク
2020年06月12日(金)
今朝は水やり [最近の蘭舎(旧)]
今朝は中2日だが水をやった。
今朝は雨も無くやるのなら今だという感じだったのでやったが、10時頃には晴れてきた。
濡れ時間を考えて水やりするのは大変な時期だが、肥料もやっているので今日できて良かったかもしれない。
ただかなり蒸し暑い一日になった。
ビー猫は腹を出して寝てた。
Posted by woods at 2020年06月12日(金) 20時59分 パーマリンク
2020年06月09日(火)
今朝は水やり [最近の蘭舎(旧)]
梅雨の晴れ間なのかすっきりしない空だが、今朝は潅水した。
ちなみにこれは第三蘭舎の出入り口。
施錠して防犯対策はしている。
ハウスはビニールを裂かれると簡単に侵入される。そのためにハウス内側はネットを張っている。太めのネットを60mほど買ったので20万円ほどかかった。
昨日のグリーンキングをしっかりと湿らすように潅水した。
固形肥料に含まれる有機物は夏場でも分解して肥効が出るまでに1週間ほどかかる。土に埋めると早くなるが、置き肥の場合乾燥が続くなど条件が悪いと分解は進まない。今日は中3日だが、昨日施肥したので水やりした。次回も肥料の分解と肥効を促進するため中2日か3日ではやりたいと思っている。
グリーンキングは生産業者保証票を見ると、
配合肥料と硫酸加里が含まれている。主原料が家きんに由来する蒸製毛粉なので堆肥化処理の過程で窒素源として化成肥料を添加しているものと推測される。そのため保証成分量では窒素全量が6.0%だが、硝酸態窒素の割合も2%前後はありそうだ。
またかきんの毛は加里分が少ないので加里全量2.0%の多くが追加の肥料由来だろう。潅水すると容易に土壌溶液の中に溶け出す肥料分だ。それを有効に取り出しまた過剰害を抑えるような潅水が必要となる。
それは難しくはない。こまめにたっぷりと水やりすれば良い。
Posted by woods at 2020年06月09日(火) 06時54分 パーマリンク
2020年06月08日(月)
今日は施肥 [最近の蘭舎(旧)]
今日はグリーンキングの置き肥をした。
毎年この時期2回目の施用となる。グリーンキングをやり始めて15、6年になるが基本的な施用方法は変えていない。年3回の置き肥をしている。
ただ最近は施用量が多くなる傾向にある。
鉢の大きさでおおよそ決めているのだがだんだんと多くなってしまう。
基本は6号鉢で2.6g、6.5号鉢で2.9g、7号鉢で3.6g とかだ。
鉢の種類も大分変わってきたのもある。
この鉢は1サイズ多めになる。
それと株の大きさも考慮している。大きな株は多めにやっている。
逆に鉢の割に小さな株は少なめだ。
今日の施用量を鉢数で割った平均は3.2gだった。
全体として平均2.5gぐらいに留めたかったが、3割増しになった感じだ。
多かっても施用した肥料成分の多くは潅水で流れ出てしまい、土にとどまる肥料は基本的には用土のキャパシティーに応じたものになるので、この程度なら心配要らないと思っている。
ただし初期の分解時にガス障害や過剰害が生ずる恐れがあるので、潅水を慎重ににしないといけない。
Posted by woods at 2020年06月08日(月) 18時20分 パーマリンク
2020年06月07日(日)
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