2017年07月28日(金)
薬害 [最近の蘭舎(旧)]
ここまで酷いのは珍しいが6月20日散布の薬害だ。
5枚葉の伸び具合から6月20日の散布だと解る。
こちらも同じような薬害。
こんな鉢が4つあった。それも第一蘭舎に。
何らかの条件が重なって薬害は出たと思うが、一番大きな事は4種混合にしたことだ。それに加えこれらを置いていた棚は2度散布をしていたかもしれない。
薬害に気がついた鉢はいまのところ4鉢だがスボでダメにすることを考えるとこれで済んだことは幸いだ。今シーズンスボで新芽をやられたのは3鉢ほど、そのうち腐敗病かもしれないと思い処分した鉢が2つだ。
農薬散布はいかにリスク管理するかで薬害が出からと言って農薬を使わないのでは病気の予防は出来ない。
この鉢は芽会で優勝した刷毛ものだが、薬害が出た鉢とは同じ棚に置いていた。
鉢は2千数百あるが今のところ4鉢意外に薬害は無い。
Posted by woods at 2017年07月28日(金) 17時24分 パーマリンク
今朝の消毒 [最近の蘭舎(旧)]
気がつけば1週間更新していなかった。
あまりの暑さに蘭の世話をするのを忘れていたわけでは無いが・・・
朝の時間帯は蘭舎に入っていた。早起きして蘭舎を一回りし水をかけたり枯れ葉を除いたりとやることはあった。ただ昼間は蘭舎にいられなかった。
今朝は前回から15日、今月中にもう一度と思い空を眺めていた。
ビビは朝から食欲旺盛!
天気は大丈夫と決行。
4つも混ぜると、特に殺虫剤は薬害がでやすい。朝から雨は嫌だと天気を気にしていた。
6月20日に同じように4つ混ぜて消毒したが、4鉢ほどその時に薬害が出たのではないかと思われる蘭があった。それぞれ新芽の展開はじめ、芽としては5、6センチの小さな時だと思うが、そのタイミングで葉元に薬液が入った新芽にいくつか薬害が出ていた。
Posted by woods at 2017年07月28日(金) 06時59分 パーマリンク
2017年07月21日(金)
今朝の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
昨日は空梅雨だった梅雨が明けたとたんに大雨が降ったが、今日は晴れそうだ。
梅雨が明けたら考えようと思っていた遮光はこのままでいいかと思っている。湿気の多い天気が続くので正確には計れないが、晴れ間が見えたときの照度が1万ルックス前後だ。
ここを訪れた人は葉が綺麗だと褒めてくれる。
それは当然なことで綺麗な物しか置いていないからだ。少しでもおかしな鉢は第二蘭舎に移していて、その後空いたところに第三蘭舎の生き良い蘭を持ってきている。
おかしな蘭はこの棚でしばらく様子を見ている。
蘭の病気の多くは感染源は親バルブだ。親株に病気があると新根や新芽に容易に移ってしまう。逆に親バルブが保菌していないとなかなか発病しない。
隣の株から移るのじゃないかと言われるが、薬剤防除と耕種的防除でその可能性は大きく低下する。逆に親バルブからの感染は予防が難しい。
腐敗病は枯れた患部を切除後に、新たに芽が出るなど良く育っていても、次の年もしくはその翌年に発症してしまうことが良くある。このため隔離して2年もしくは2シーズンは注視していないといけない。
これだけ腐敗病の疑いのある株があるのかと思われてしまいそうだが、この棚から腐敗病を発症することはほとんどない。隔離する前に明らかに腐敗病と思われるものは廃棄しているからだ。ここに隔離されている物はほとんどが一過性の炭そ病や肥料痛みなどで終わっている。
また、外部から入れた蘭もここで2年間管理している。
Posted by woods at 2017年07月21日(金) 06時40分 パーマリンク
2017年07月19日(水)
梅雨明け [最近の蘭舎(旧)]
四国もついに梅雨が明けましたね。
腐敗病らしき物がありましたので画像をアップします。
【地上部】
新芽の元が黒変し葉元がスボ抜け状態。
昨年の芽は葉元から黄化。
明らかな腐敗病の病徴だ。
【地下部】
一部の根が黒変腐敗している。
正常な根も多い(正常な根があるのも特徴)。
特に昨年のバルブの根が腐敗している。
そこまで細かく見ていないが、新芽が出る前、昨年の芽のバルブから新たに下ろした根が腐敗病に感染したと考えられるケース。(腐敗病はどうしようもないので、他の蘭の感染源になる前に即座に廃棄処分した。)
この株を置いていた周辺を即座にベンレートT千倍液を潅注した。
発病株は昨年10月に棚入れした外部からの導入蘭。
フザリウム菌をどこかに持っていたと考えられる。
袴に菌を持っていて発芽した胞子が鉢土に流出、新根が伸びていって接触し感染したものと推測できる。
Posted by woods at 2017年07月19日(水) 17時19分 パーマリンク
腐敗病について [最近の蘭舎(旧)]
そろそろやっかいな病気が出始めているので、既出ですが参考までに以下に関連記事を載せました。文章を書くのは苦手ですので理解しにくいかもしれません。解らないことは別途質問して下さい。
寒蘭腐敗病(フザリウム菌)の発生メカニズム
胞子は水で簡単に運ばれる。灌水で周りの鉢に飛び散り、土の中に流れて行くと、多くは死滅するが、運の良い胞子は目の前に根が近づいてくるとその刺激?で発芽し菌糸が根の中に侵入する。菌糸が根の中心の導管まで伸びてくるとその中で胞子を作る。この胞子が水の流れにのりバルブまで届くと、バルブの中で発芽し繁殖することで地上部を犯してしまう。これがスボ抜け症状として現れる。ただこれだけに留まらず、バルブの連結部を通してバックバルブまで感染し発症してしまう。最後には株全体が腐ってしまう。
菌が侵入できるのは根の先端の伸張中の根冠部のようだが、何らかの原因で傷があると傷口からも侵入してしまう。新芽が袴を割って伸びてくるころは袴の割れ目からも感染しやすい。
スボ抜け症状は新芽に起こるが、これは新芽の根がフザリウム菌に犯されやすいとことに起因していると考えられる。2年生以上の根には先にラン菌が定着していて、糸状菌同士の拮抗作用でフザリウム菌を抑制しているようだが、1年生の根は最初は無菌であり、ラン菌を取り込もうとしているため、同じ糸状菌のフザリウム菌には無防備で簡単に侵入されてしまうのではないだろうか。
また、古い根であってもなんらかの原因でブザリウム菌の勢力が強まってしまうと菌糸が侵入してくる。2年生以上のバルブではズボ抜け症状は見られないが、代わりに、葉がバルブの元から黄化し少しの刺激でぱらりと落葉する症状が見られる。道管やバルブの中で菌糸が増殖してきて道管を詰まらせてしまい、地上部に水を送れなくしてしまうからで、初期症状として葉が何となく生気を失せて萎れてくる。こちらもバルブの連結部を通してバックバルブも感染してしまう。(逆にバックの方から症状が出て新しいバルブに移っていくこともある)
フザリウム病で問題になるのが、発病したら株全体が枯れるまで収まらないことだが、これが1〜2ヶ月の短期間に留まらず年を越えて発症していくことがある。
それと2年生以上の根では感染してから発病するまで長期間(数ヶ月から数年)かかっているようだ。
さらにやっかいなのは、発病した株の残渣が感染元であるばかりか、胞子の状態で越年し数年間は感染する危険性を持つことである。
胞子はほとんどが数ヶ月以内に死滅するのだが、なかに厚膜胞子となって数年生きながらえる物がある。この胞子もそのままでは、土の中で栄養となる物がない状態では発芽しないが、根が目の前に近づいてくると根から分泌される養分で発芽し根を犯してしまうこととなるのだ。
残渣は発病株を処分すれば良いが、厚膜胞子が潜む可能性のある土や鉢は古い物を使わず新しいもか消毒済みのものを使用する必要がある。
これでも完璧でなく、親バルブのどこかに付着している可能性もあり、いつか土の中にこぼれて根に遭遇するかもしれない。とてもやっかいな病気なのだ。
腐敗病は、症状的に急性なもの慣性なもの色々ありなかなか判断が付きにくいと思いますが、スボ抜け症状を認めたときは速やかに正常な蘭から遠ざける、隔離することを徹底し、繰り返すことで根絶できる病気です。
腐敗病かただのズボヌケかと思いながら何時までも蘭舎に置いておくことが、この病気を蔓延させている大きな要因です。
Posted by woods at 2017年07月19日(水) 07時10分 パーマリンク
2017年07月17日(月)
梅雨明け? [最近の蘭舎(旧)]
これから一週間は雨が降りそうに無い。梅雨はあけても良いのだが・・・
第一蘭舎は10時前には30℃を超えていた。
ここ数日35℃越えだ。
扇風機は2台稼働し、天井裏の換気扇は回りっぱなし。
猛暑対策として棚下散水。
数日前からはコンクリート床にも散水している。
Posted by woods at 2017年07月17日(月) 10時07分 パーマリンク
2017年07月14日(金)
夏芽? [寒蘭の勧め(旧)]
今年はこんな芽が多い。株元の小さな芽。
7月になって伸びてくるので夏芽と言って良いかもしれない。
成長した秋芽に付いた芽。
今年は芽が早いとか遅いとか色々言っている人があったが、寒蘭の葉芽は何を基準に伸びてくるのだろうか? 少し考えてみた。
やはり温度だろう!昔から電気を入れるといって加温していた栽培方法では最低温度を18℃くらいにしていた。これにより2〜3ヶ月後には新芽が土を切って出てきた。
余談だが、超ベテランの〇氏だが、本部の芽会前に「自分の蘭は一行に芽が伸びてこない」(どうしたことかと思っている様子だった)と言われた。
4月の中頃から換気窓を夜は開け放しにしているのも聞いたが、まだまだ夜温が低い頃で自分は夜は閉めているのに良いのかなと思った。
上の表は四万十市中村の昨年9月−12月と今年4月−7月のアメダスデータ。半旬別の気温をまとめている。
自分がよく秋芽と言っていたのは昨年の内に葉芽として成長しはじめた芽という意味であり、決して秋の内に土を切って伸びていた芽というだけではない。
花が終わって冬の間に植え替えしているとバルブの元に新芽が膨らんでいるのに気がつく。これも秋芽だ。
何らかの影響で葉芽として成長し始めるのは、最低で15℃、平均で20℃以上の温度があるときではないだろうか?
秋は10月中下旬以前。春は5月下旬以降だ。
秋はそれまでに親バルブが仕上がると葉芽が生長し始める。
冬の間寒いと休眠するが、根と同じで最低温度が5℃以上あれば成長を続ける。そのため私の蘭舎でも年を越してすぐから新芽が土を切って見えてくるものがある。
春はどうしても気温が上がる5月中旬以降になるだろう。それが春芽だ。
夏芽は秋芽が生長しバルブが充実した後、暑くならないうちに付いた芽だ。
今年の蘭は秋芽が多かった。そのため春先の芽の伸びは早かったが、自分の管理では春芽も人よりは早い。
ずっと保温している人と、昼間の換気のまま夜も窓を閉めないでいる人とは芽の出は違って当たり前なのだろう。
Posted by woods at 2017年07月14日(金) 22時27分 パーマリンク
2017年07月13日(木)
今日の防除 [最近の蘭舎(旧)]
今日の資材、セイビアフロアブル20、バリダマイシン液剤5、メリットM。それぞれ1000倍、1000倍、2000倍で散布。
セイビアは炭そ病などの糸状菌、バリダマイシンは軟腐病などの細菌病対策だ。この時期に多い苗の立ち枯れや新芽のズボ抜け防止を想定して散布した。メリットMについては高温・乾燥や過剰光による光合成装置の消耗軽減のためだ。
今朝は暗い内に農薬散布した。
薬液は第三蘭舎で調整していて土中の配管でこの第一蘭舎まで回している。ここからは第二蘭舎とともにこのゴムホースで散布している。
散布終了後の蘭舎。
今日は梅雨が明けたかのような晴天になった。
Posted by woods at 2017年07月13日(木) 10時35分 パーマリンク
2017年07月12日(水)
今日も暑かった [最近の蘭舎(旧)]
今日は蘭舎の温度は最低25℃最高34℃だった。
朝の内は蘭舎にいたが10時頃から蒸し暑くていられなくなった。
涼しいところでのんびりとも思ったが、なまった身体を絞りに四万十川の河川敷ゴルフ場に行ってきた。
Posted by woods at 2017年07月12日(水) 17時20分 パーマリンク
2017年07月11日(火)
2017年07月10日(月)
中村支部新芽会 [最近の蘭舎(旧)]
Posted by woods at 2017年07月10日(月) 23時11分 パーマリンク
2017年07月08日(土)
今日の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
Posted by woods at 2017年07月08日(土) 15時27分 パーマリンク
2017年07月05日(水)
本部新芽会 4 [最近の蘭舎(旧)]
Posted by woods at 2017年07月05日(水) 06時23分 パーマリンク
2017年07月04日(火)
本部新芽会 3 [最近の蘭舎(旧)]
本部展雛壇下段左から
「無名」小品鉢(その他)銀賞 渡辺氏
「錦繍」覆輪の部銀賞 中平氏
「無名」黄金葉の部銀賞
私の出品
「春光」柄芽の部銀賞 嶋津氏
「無名」小品鉢(柄芽)の部銀賞 私の出品。
本部展は5鉢以上の出品者に対して参加賞として中国鉢2鉢をくれる。
そのため私も5鉢以上にしたのだが、メインの品は1箱には収まらずしかたなく2箱にした。大きな鉢の間に小さな鉢を入るだけ持って行き結局10鉢を出品した。これはついでに入れていった鉢だが銀賞を貰ってしまった。
「紗羅」柄芽の部銀賞
これも私の鉢だ。芽としては満足いく物でないが銀賞となった。
私の鉢は10鉢中4鉢が雛壇に上がったが、
期待して持って行った一般芽や覆輪、素心の「原生竜」は見事に落選した。
「無名」素心の部銀賞 森沢氏
「無名」一般の部銀賞 寺田氏
「姫百合」西谷の部銀賞 常光氏
この芽には本当に姫百合かと皆驚いていた。
「日光」日光の部銀賞 和田氏
「豊雪」豊雪の部銀賞 弘瀬氏
Posted by woods at 2017年07月04日(火) 14時16分 パーマリンク
本部新芽会 2 [最近の蘭舎(旧)]
本部展雛壇上段左から
「無名」小品鉢(その他)金賞 茨木氏
「天山」柄の部(中透け)金賞 堀内氏
「南国」覆輪の部金賞 中平氏
「恋蛍」柄芽の部金賞 有澤氏
見事な虎斑芸だが「清流」からの変異のようだ。
「日光」日光の部金賞 常光氏
「無名」黄金葉の部金賞 堀内氏
「無名」優勝 茨木氏
「無名」準優勝 和田市
「無名」一般の部金賞 川添氏
「豊雪」豊雪の部金賞 浦田氏
芽は小さいが色が豊雪本来の乳白色で金賞になったと思う。
「無名」西谷の部金賞 私の出品
芽の大きさとしたらほぼ一緒で優勝株と競ったと思うが、敗因は葉先が開いていたためだろう。
「白妙」素心の部金賞 常光氏
「無名」小品鉢(柄芽)の部金賞 前田氏
Posted by woods at 2017年07月04日(火) 05時27分 パーマリンク
2017年07月03日(月)
本部新芽会 [最近の蘭舎(旧)]
7月2日は本部展に行ってきました。
自分は結局10鉢出品した。
総出品数は183鉢とのこと。
審査は何班かに分かれて行われ11部門の一番(金賞)が選出された。
部門1位から優勝の決戦挙手。
圧倒的多数で茨木昭氏の「無名刷毛」が優勝となった。
産地は土佐清水市のようだが西谷の部の1位。これが優勝となったため西谷の部で金賞を争った私の刷毛が繰り上がりで金賞となった。
続く
Posted by woods at 2017年07月03日(月) 21時46分 パーマリンク
2017年06月30日(金)
今日の防除 [最近の蘭舎(旧)]
結果として降ったりやんだりの天気になったが、散布を強行した。
今日は新しい(農薬としては古い)薬剤を散布した。
アミスターを多用していたが、そろそろ代わりの薬剤をと考えていた。
炭そ病には良く効くと思う。1000倍で使用。
11時から散布した。
画像は散布直後の状態。
水和剤なので思ったより乾きが良い。
Posted by woods at 2017年06月30日(金) 16時19分 パーマリンク
農薬散布のタイミング [最近の蘭舎(旧)]
Posted by woods at 2017年06月30日(金) 08時55分 パーマリンク
2017年06月29日(木)
今朝の潅水 [最近の蘭舎(旧)]
今朝は中5日で潅水した。
まだ暗い内からの作業で、今日の天気は解らなかった。
昨日の天気予報では金曜からは晴れて暑くなりそうだった。
今日は降らないだろうと潅水したが、終わったとたん降ってきた。
こんな日は水はやりたくなかったが、あれこれ悩むよりと思い起き抜けで潅水。
雨は一日降り続いた。
明日は消毒したいが天気はどうだろう?
晩の天気予報では雨になっていたが・・・
Posted by woods at 2017年06月29日(木) 20時09分 パーマリンク
2017年06月27日(火)
今朝の蘭舎 [最近の蘭舎(旧)]
水やりや消毒をしないときは朝は、一通り蘭舎を見回っている。
相変わらず芽時期はいらない芽が目に付き、ほとんど毎日芽かきをしている。
この鉢はいつのまにか小さな奴芽と後ろバルブから新芽が見えていた。
後ろの芽はしばらく様子見ることにして今日は右側の小さな方を除去した。
こちらは秋芽に新芽が2つ。
2つを取ってしまっても良かったが、とりあえず1つかいだ。
この時期になるとこんなのも多い。
秋芽に新芽でなく追い子だ。よくみると秋芽からではなく親バルブから出た芽だ。こんな芽は奴芽と同じなので問答無用で切除だ。
21日に紹介した本部展にどうかという芽。
「桃火」
6日経ったがまだ使えそうだ。
「原生竜」
見栄えを良くするため芽の角度を補正中。
「宮渕の桃無点」
化粧土を入れ替えた。
この時期、芽会用もただ伸びるのを待っているだけでなくいろいろと手を入れている。後は葉を拭いたり黒くなった葉先を整理する。
芽会は考えていないが・・
「恵」
久しぶりに良い芽で上がっている。
Posted by woods at 2017年06月27日(火) 11時41分 パーマリンク
【 過去の記事へ 】